22日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は続落、大幅利上げ警戒した売り継続
[22/04/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:米国株式市場は続落、大幅利上げ警戒した売り継続
ダウ平均は981.36ドル安の33,811.40ドル、ナスダックは335.36ポイント安の12,839.29で取引を終了した。
連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が大幅利上げを示唆したことを受けた投資家心理の悪化で、寄り付き後下落。終日、年内の利上げペース加速を警戒した売りが続き、引けにかけて下げ幅を拡大した。セクター別では、ヘルスケア機器・サービスや電気通信サービスの下げが目立った。
消費財メーカーのキンバリー・クラーク(KMB)は四半期決算で1株当たり利益が市場予想を上回ったほか、通年の売上見通しを引き上げ、大幅上昇。小売りチェーンのベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は、傘下のベビー用品チェーン、バイバイ・ベイビーに対する買収案が提示されたとの報道を受けて買われた。一方で、衣料小売りのギャップ(GPS)は、純売上見通しを引き下げたほか、オールドネービーの最高経営責任者(CEO)の辞任を発表したことが警戒材料となり、大幅安。また、通信のベライゾン・コミュニケーション(VZ)は高インフレや店舗への客足鈍化を受け、2022年通期の売上高予想を下方修正し、下落した。
投資家の恐怖心を示すシカゴVIX指数は28.26まで上昇し、3月中旬以来の高水準となった。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:4会合連続の0.5ポイント利上げ織り込む、ドル・円は一時129円11銭
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、128円14銭から129円11銭まで上昇し、128円54銭で引けた。米4月製造業PMI速報値は予想外に上昇したものの、サービス業PMI速報値が予想外に低下、総合も押し下げたためドル売りが優勢となった。しかし、短期金融市場でFRBの4会合連続での0.5%の利上げを織り込むと、ドル買いが再び強まった。同時に日本銀行の黒田総裁がコロンビア大での講演で、消費も労働市場も日本が米国に比べ回復が非常に弱く、また、エネルギー価格の上昇が家計や企業を直撃、実質所得を下げるとし、日本のインフレは米国と違い一時的との見解で緩和策を当面維持する可能性を示唆し、金融引き締めの兆候は全く見られず円売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは1.0845ドルへ強含んだのち、1.0771ドルまで下落し、1.0797ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が年内の利上げの可能性が強いとの見解を示したため下げ止まった。ユーロ・円は139円19銭へ強含んだのち、138円32銭まで下落。ポンド・ドルは1.2903ドルから1.2823ドルまで下落した。英3月小売売上高が予想を下回ったほか、ベイリー英中銀総裁が量的引き締めは市場が安定したときのみ実施するとの慎重な姿勢を示し、ポンド売りが強まった。ドル・スイスは0.9544フランから0.9593フランまで上昇した。
■NY原油:反落、欧米株安を嫌気した売りが入る
22日のNY原油先物6月限は反落(NYMEX原油6月限終値:102.07 ↓1.72)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比-1.72ドルの102.07ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは101.06ドル-104.22ドル。アジア市場で104.22ドルまで買われたが、株安を警戒して伸び悩み、ロンドン市場の序盤に101.22ドルまで反落。供給不安は消えていないことから、ニューヨーク市場の序盤に103ドル台前半まで戻す場面があった。しかしながら、欧米株安を嫌気した売りが増えたことによって102ドルを再び下回り、通常取引終了後の時間外取引で101.06ドルまで下げている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 37.56ドル -1.35ドル(-3.47%)
モルガン・スタンレー(MS) 84.74ドル -4.17ドル(-4.69%)
ゴールドマン・サックス(GS)319.77ドル -14.53ドル(-4.35%)
インテル(INTC) 46.54ドル -0.96ドル(-2.02%)
アップル(AAPL) 161.79ドル -4.63ドル(-2.78%)
アルファベット(GOOG) 2392.28ドル -106.47ドル(-4.26%)
フェイスブック(FB) 184.11ドル -3.96ドル(-2.11%)
キャタピラー(CAT) 216.30ドル -15.16ドル(-6.55%)
アルコア(AA) 67.37ドル -4.83ドル(-6.69%)
ウォルマート(WMT) 156.86ドル -3.01ドル(-1.88%)
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ダウ平均は981.36ドル安の33,811.40ドル、ナスダックは335.36ポイント安の12,839.29で取引を終了した。
連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が大幅利上げを示唆したことを受けた投資家心理の悪化で、寄り付き後下落。終日、年内の利上げペース加速を警戒した売りが続き、引けにかけて下げ幅を拡大した。セクター別では、ヘルスケア機器・サービスや電気通信サービスの下げが目立った。
消費財メーカーのキンバリー・クラーク(KMB)は四半期決算で1株当たり利益が市場予想を上回ったほか、通年の売上見通しを引き上げ、大幅上昇。小売りチェーンのベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は、傘下のベビー用品チェーン、バイバイ・ベイビーに対する買収案が提示されたとの報道を受けて買われた。一方で、衣料小売りのギャップ(GPS)は、純売上見通しを引き下げたほか、オールドネービーの最高経営責任者(CEO)の辞任を発表したことが警戒材料となり、大幅安。また、通信のベライゾン・コミュニケーション(VZ)は高インフレや店舗への客足鈍化を受け、2022年通期の売上高予想を下方修正し、下落した。
投資家の恐怖心を示すシカゴVIX指数は28.26まで上昇し、3月中旬以来の高水準となった。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:4会合連続の0.5ポイント利上げ織り込む、ドル・円は一時129円11銭
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、128円14銭から129円11銭まで上昇し、128円54銭で引けた。米4月製造業PMI速報値は予想外に上昇したものの、サービス業PMI速報値が予想外に低下、総合も押し下げたためドル売りが優勢となった。しかし、短期金融市場でFRBの4会合連続での0.5%の利上げを織り込むと、ドル買いが再び強まった。同時に日本銀行の黒田総裁がコロンビア大での講演で、消費も労働市場も日本が米国に比べ回復が非常に弱く、また、エネルギー価格の上昇が家計や企業を直撃、実質所得を下げるとし、日本のインフレは米国と違い一時的との見解で緩和策を当面維持する可能性を示唆し、金融引き締めの兆候は全く見られず円売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは1.0845ドルへ強含んだのち、1.0771ドルまで下落し、1.0797ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が年内の利上げの可能性が強いとの見解を示したため下げ止まった。ユーロ・円は139円19銭へ強含んだのち、138円32銭まで下落。ポンド・ドルは1.2903ドルから1.2823ドルまで下落した。英3月小売売上高が予想を下回ったほか、ベイリー英中銀総裁が量的引き締めは市場が安定したときのみ実施するとの慎重な姿勢を示し、ポンド売りが強まった。ドル・スイスは0.9544フランから0.9593フランまで上昇した。
■NY原油:反落、欧米株安を嫌気した売りが入る
22日のNY原油先物6月限は反落(NYMEX原油6月限終値:102.07 ↓1.72)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比-1.72ドルの102.07ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは101.06ドル-104.22ドル。アジア市場で104.22ドルまで買われたが、株安を警戒して伸び悩み、ロンドン市場の序盤に101.22ドルまで反落。供給不安は消えていないことから、ニューヨーク市場の序盤に103ドル台前半まで戻す場面があった。しかしながら、欧米株安を嫌気した売りが増えたことによって102ドルを再び下回り、通常取引終了後の時間外取引で101.06ドルまで下げている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 37.56ドル -1.35ドル(-3.47%)
モルガン・スタンレー(MS) 84.74ドル -4.17ドル(-4.69%)
ゴールドマン・サックス(GS)319.77ドル -14.53ドル(-4.35%)
インテル(INTC) 46.54ドル -0.96ドル(-2.02%)
アップル(AAPL) 161.79ドル -4.63ドル(-2.78%)
アルファベット(GOOG) 2392.28ドル -106.47ドル(-4.26%)
フェイスブック(FB) 184.11ドル -3.96ドル(-2.11%)
キャタピラー(CAT) 216.30ドル -15.16ドル(-6.55%)
アルコア(AA) 67.37ドル -4.83ドル(-6.69%)
ウォルマート(WMT) 156.86ドル -3.01ドル(-1.88%)
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