22日の米国市場ダイジェスト:NYダウ47ドル安、根強い景気後退懸念が重し
[22/06/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:NYダウ47ドル安、根強い景気後退懸念が重し
米国株式市場は反落。ダウ平均は47.12ドル安の30483.13ドル、ナスダックは16.22ポイント安の11053.08で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を控えた警戒感に売りが先行し、寄り付き後、下落。議長は上院銀行委員会証言でインフレ鈍化を強く公約すると繰り返すと同時に大幅な金融引き締めによる景気後退の可能性を否定しなかったため、利上げが想定程速やかに進まないとの思惑も浮上し買戻しが強まり、上昇に転じた。さらに、バイデン大統領がインフレ対処の一環としてガソリン税免除を議会に提案したため一段と買われた。同時に、景気後退懸念も根強く上値を抑制し、主要株式指数は小幅安で終了。セクター別では、不動産や家庭・パーソナル用品が上昇した一方で、エネルギーが大幅下落した。
家具メーカーのレイジーボーイ(LZB)は4月30日で終了した22年会計年度の売上が過去最高を記録し、上昇。製薬会社のジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)はアナリストの投資判断引上げや同社製新型コロナワクチンが南アフリカの治験でその安全性が確認されたことが公表され、上昇。
一方で、石油化学メーカーのエクソン(XOM)、シェブロン(CVX)はバイデン大統領が演説で燃料価格高を巡り「これは戦争」とし、石油会社は利益を度外視し、設備投資を増やすべきと促したため、それぞれ下落。タバコ製品の製造・販売するアルトリア・グループ(MO)は、食品医薬品(FDA)が同社傘下のジュール・ラブズに対し電子タバコの国内販売を禁じるよう命じる準備にはいったと、ウォールストリートジャーナル紙が報じ、下落。また、暗号資産取引所のコインベース(COIN)は、競合のバイナンスがビットコインのスポット取引手数料を引き下げる計画を発表し、下落した。百貨店のコールズ(KSS)は、買収案を提示している小売り持ち株会社のフランチャイズグループが同社に対する買収価格の引き下げを検討しているとの報道が嫌気され、売られた。スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)はアナリストの投資判断引き下げで下落。
住宅建設会社のKBホーム(KBH)は取引終了後、四半期決算を発表。1株利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米利上げペース減速の思惑でドル買い後退
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、135円68銭まで下落後、136円30銭まで上昇し、136円24銭で引けた。米国経済が景気後退入りするとの懸念が再燃し、一時ドル売り、リスク回避の円買いが優勢となった。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は上院銀行委員会証言でィンフレを2%に戻すことを強く公約すると再確認したと同時に、大規模な金融引き締めが原因で経済が景気後退に陥る可能性を意図しないが、もちろん、あり得ると答えた。また、軟着陸を目指すが、非常に困難となると、認めた。このため、一部では、想定されているほど、利上げが速やかに進まないとの見方も浮上し、ドルの上値を抑えた。ただ、現状で景気後退確率が上昇しているとは思わないと言及したためドル買いが再燃。また、バイデン米大統領がガソリン税免除を議会に正式提案したことなどが好感され、リスク選好の円売りも再開した。
ユーロ・ドルは1.0508ドルから1.0606ドルまで上昇し、1.0566ドルで引けた。ユーロ・円は142円86銭から144円25銭まで上昇。リスク選好の円売りが強まった。ポンド・ドルは1.2235ドルから1.2315ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9660フランから0.9581フランまで下落した。
■NY原油:反落で106.19ドル、一時102ドルを下回る
NY原油先物8月限は反落(NYMEX原油8月限終値:106.19 ↓3.33)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比-3.33ドルの106.19ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは101.53ドル-109.76ドル。アジア市場の序盤に109.76ドルまで買われたが、まもなく反落し、ニューヨーク市場の序盤にかけて一時101.53ドルまで一段安となった。ただ、米長期金利の低下を受けて下げ止まり、通常取引終了後の時間外取引では主に105ドル台で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 32.60ドル -0.25ドル(-0.76%)
モルガン・スタンレー(MS) 74.40ドル -0.23ドル(-0.31%)
ゴールドマン・サックス(GS)284.54ドル -0.27ドル(-0.09%)
インテル(INTC) 37.38ドル -0.35ドル(-0.93%)
アップル(AAPL) 135.35ドル -0.52ドル(-0.38%)
アルファベット(GOOG) 2240.68ドル +0.38ドル(+0.02%)
メタ(META) 155.85ドル -1.20ドル(-0.76%)
キャタピラー(CAT) 187.83ドル -8.54ドル(-4.35%)
アルコア(AA) 48.90ドル -1.18ドル(-2.36%)
ウォルマート(WMT) 120.69ドル -1.48ドル(-1.21%)
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米国株式市場は反落。ダウ平均は47.12ドル安の30483.13ドル、ナスダックは16.22ポイント安の11053.08で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を控えた警戒感に売りが先行し、寄り付き後、下落。議長は上院銀行委員会証言でインフレ鈍化を強く公約すると繰り返すと同時に大幅な金融引き締めによる景気後退の可能性を否定しなかったため、利上げが想定程速やかに進まないとの思惑も浮上し買戻しが強まり、上昇に転じた。さらに、バイデン大統領がインフレ対処の一環としてガソリン税免除を議会に提案したため一段と買われた。同時に、景気後退懸念も根強く上値を抑制し、主要株式指数は小幅安で終了。セクター別では、不動産や家庭・パーソナル用品が上昇した一方で、エネルギーが大幅下落した。
家具メーカーのレイジーボーイ(LZB)は4月30日で終了した22年会計年度の売上が過去最高を記録し、上昇。製薬会社のジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)はアナリストの投資判断引上げや同社製新型コロナワクチンが南アフリカの治験でその安全性が確認されたことが公表され、上昇。
一方で、石油化学メーカーのエクソン(XOM)、シェブロン(CVX)はバイデン大統領が演説で燃料価格高を巡り「これは戦争」とし、石油会社は利益を度外視し、設備投資を増やすべきと促したため、それぞれ下落。タバコ製品の製造・販売するアルトリア・グループ(MO)は、食品医薬品(FDA)が同社傘下のジュール・ラブズに対し電子タバコの国内販売を禁じるよう命じる準備にはいったと、ウォールストリートジャーナル紙が報じ、下落。また、暗号資産取引所のコインベース(COIN)は、競合のバイナンスがビットコインのスポット取引手数料を引き下げる計画を発表し、下落した。百貨店のコールズ(KSS)は、買収案を提示している小売り持ち株会社のフランチャイズグループが同社に対する買収価格の引き下げを検討しているとの報道が嫌気され、売られた。スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)はアナリストの投資判断引き下げで下落。
住宅建設会社のKBホーム(KBH)は取引終了後、四半期決算を発表。1株利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米利上げペース減速の思惑でドル買い後退
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、135円68銭まで下落後、136円30銭まで上昇し、136円24銭で引けた。米国経済が景気後退入りするとの懸念が再燃し、一時ドル売り、リスク回避の円買いが優勢となった。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は上院銀行委員会証言でィンフレを2%に戻すことを強く公約すると再確認したと同時に、大規模な金融引き締めが原因で経済が景気後退に陥る可能性を意図しないが、もちろん、あり得ると答えた。また、軟着陸を目指すが、非常に困難となると、認めた。このため、一部では、想定されているほど、利上げが速やかに進まないとの見方も浮上し、ドルの上値を抑えた。ただ、現状で景気後退確率が上昇しているとは思わないと言及したためドル買いが再燃。また、バイデン米大統領がガソリン税免除を議会に正式提案したことなどが好感され、リスク選好の円売りも再開した。
ユーロ・ドルは1.0508ドルから1.0606ドルまで上昇し、1.0566ドルで引けた。ユーロ・円は142円86銭から144円25銭まで上昇。リスク選好の円売りが強まった。ポンド・ドルは1.2235ドルから1.2315ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9660フランから0.9581フランまで下落した。
■NY原油:反落で106.19ドル、一時102ドルを下回る
NY原油先物8月限は反落(NYMEX原油8月限終値:106.19 ↓3.33)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比-3.33ドルの106.19ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは101.53ドル-109.76ドル。アジア市場の序盤に109.76ドルまで買われたが、まもなく反落し、ニューヨーク市場の序盤にかけて一時101.53ドルまで一段安となった。ただ、米長期金利の低下を受けて下げ止まり、通常取引終了後の時間外取引では主に105ドル台で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 32.60ドル -0.25ドル(-0.76%)
モルガン・スタンレー(MS) 74.40ドル -0.23ドル(-0.31%)
ゴールドマン・サックス(GS)284.54ドル -0.27ドル(-0.09%)
インテル(INTC) 37.38ドル -0.35ドル(-0.93%)
アップル(AAPL) 135.35ドル -0.52ドル(-0.38%)
アルファベット(GOOG) 2240.68ドル +0.38ドル(+0.02%)
メタ(META) 155.85ドル -1.20ドル(-0.76%)
キャタピラー(CAT) 187.83ドル -8.54ドル(-4.35%)
アルコア(AA) 48.90ドル -1.18ドル(-2.36%)
ウォルマート(WMT) 120.69ドル -1.48ドル(-1.21%)
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