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ワールドインテック Research Memo(11):不動産事業の先行投資で負債を積み増すが収益性は上昇傾向

注目トピックス 日本株
■2013年12月期の業績概要

(3)財務状況と経営指標

2013年12月末の財務状況について、総資産残高は前期末比6,761百万円増の30,566百万円となった。主な増加要因は、仕掛販売用不動産の増加(+4,140百万円)によるもので、そのほかに現預金や売上債権などが増加した。

一方、負債合計は前期末比5,903百万円増の23,882百万円となった。販売用不動産の購入資金として調達した有利子負債の増加(+3,358百万円)のほか、不動産事業未払金(+641百万円)や未払法人税等(+676百万円)などが増加した。純資産は利益増や少数株主持分の増加などによって前期末比857百万円増の6,683百万円となった。

主要経営指標で見ると、経営の安全性を示す自己資本比率やD/Eレシオなどは前期よりもやや悪化した。不動産事業の拡大のため、有利子負債を積み増したのが主因となっている。不動産セクターの平均水準(流動比率202%、自己資本比率34%、D/Eレシオ136%)と比較するといずれの指標も下回っているが、まだ事業を開始して4年程度であり、事業拡大に向けた先行投資段階であることを考えれば、問題のない水準と言えよう。ただ、事業リスクとして、不動産市況や金利の動向などには注意する必要がある。なお、ワールドインテック<2429>では、有利子負債の水準に関して、20,000百万円を上限に設定している。

一方、収益性に関してはROA、ROE、営業利益率といずれの指標も上昇傾向にある。前述したように人材・教育ビジネスにおける収益性の改善が寄与している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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