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アーバネットコーポレーション Research Memo(8):投資用ワンルームが好調で売上高、各利益ともに期初会社予想

注目トピックス 日本株

■決算動向

(3)2014年6月期第2四半期(累計)決算の概要

同社<3242>の2014年6月期第2四半期(累計)の業績は、売上高が前年同期比2.3%増の3,617百万円、営業利益が同16.5%減の364百万円、経常利益が同29.9%減の270百万円、四半期純利益が同39.8%減の309百万円と増収減益となった。期初会社予想との対比では、売上高が113.1%、営業利益が169.7%とどちらも計画を上回った。

売上高は、「不動産開発販売」で、引き続き投資用ワンルームの販売が好調であったことや、「不動産仕入販売」で分譲用コンパクトの買取再販が増収に寄与した。特に、投資用ワンルームで11月竣工物件の期中戸別決済が前倒しで発生したことが計画を上回る増収につながった。

また、利益面では、想定していた通り、地価の上昇や円安による建設資材の高騰が建設費用を押し上げたことにより減益となったが、買取再販物件の利益率が想定よりも高かったことや増収による固定費吸収等により、営業利益率は期初計画(6.7%)を上回る水準(10.1%)となった。

貸借対照表の状況については、総資産が11,205百万円(前期末比2,665百万円増)に増加した。その内訳として、現金及び預金は1,652百万円(前期末比394百万円減)と賃貸収益物件の取得等により減少したものの、開発物件(仕掛を含む販売用不動産)が8,160百万円(同2,099百万円増)と順調に積み上がるとともに、固定資産も賃貸収益物件の取得等により984百万円(同800百万円増)に増加した。

一方、有利子負債は、長短合わせて6,837百万円(前期末比1,442百万円増)と増加し、自己資本比率は2.5%となった。

2013年12月末の物件の状況(自社開発物件)は以下のとおりである。2016年6月期まで販売予定物件として、投資用ワンルーム847戸、分譲用コンパクト47戸のプロジェクトが進行しており、そのほとんどが契約済みとなっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)



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