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注目銘柄ダイジェスト(前場):JAL、ニトリHD、エスクローAJなど

注目トピックス 日本株

JAL<9201>:5040円(前日比+45円)
買い先行。先週末にはスモールミーティングが開催されているもようであるが、これを受けて野村では、投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も5300円から6000円に引き上げている。来期以降の業績予想を上方修正、国内線の値上げや堅調な予約状況から国際線のロードファクターの悪化は従来よりも小さく、イールドの下落も避けられると判断しているもよう。16年3月期には、円安によるコスト増一巡、国際線の増便などから営業増益へ転換と予想。上方修正で株価の割安感も台頭としている。

ニトリHD<9843>:4375円(同+20円)
買い優勢。先週末に前2月期の決算を発表している。実績営業利益は631億円で前期比2.5%増益、従来計画線上での着地となり、27期連続での増収増益を達成している。円安による悪影響を吸収しての増益決算に評価が高まる格好に。また、今期は650億円で同3.1%増益の見通しとしている。消費増税の影響が懸念されていたなか、短期的な買い安心感にもつながっている。

オークマ<6103>:821円(同-27円)
大幅続落。同社の他、椿本チエイン<6371>やダイフク<6383>など設備投資関連の一角でさえない動き。寄り付き前に発表された2月の鉱工業生産指数は、予想の0.3%上昇に対して2.3%の低下となっており、企業の生産活動の低下懸念なども強まる状況になっている。また、同社に関しては、東海東京が投資判断を「2」から「3」に格下げ、今第4四半期の受注の前年比伸び率は鈍化、15年3月期は第1四半期、第2四半期と前年同期並みを予想しているもよう。また、PER水準には割安感が乏しいとも。

日本冶金工業<5480>:331円(同-22円)
急落。国家戦略特区の関連銘柄として人気化してきたが、先週末には、特区の第1弾として6地域が指定されたことで、短期的な出尽し感などが優勢になってきているとみられる。同社のほか、よみランド<9671>、東京都競馬<9672>、東京ドーム<9681>など、含み資産関連の一角は売りが優勢となっている。一方、先週末には17年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表、数値計画としては、最終年度の経常利益40億円を目指すとしている(今期予想11億円)が、特に買い材料視する動きは限定的にとどまっている。

東京建物<8804>:871円(同+33円)
大幅に4日続伸。先週末に特区の第1弾として6地域が指定されており、改めて容積率の緩和などといった政策期待が高まる格好か、大手不動産各社は総じてしっかりに。また、同社では27日に、「中野セントラルパーク」の売却といったSPC再編策を発表しており、ポジティブに捉える動きも強まっているようだ。

三井金属<5706>:240円(同+9円)
大幅反発。本日は非鉄金属セクターの強い動きが目立っている。中国の景気減速懸念の強まりなどで、足元の株価は調整色を強めていたが、中国の李克強首相の発言などから経済対策への期待感が高まる格好となり、中国関連への押し目買いの動きなどにつながっているようだ。なお、中国株式市場は、明日のPMI発表などを控えて、本日は売り先行の展開になっている。

日本通信<9424>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。イオン<8267>が格安スマホの販売を開始すると報じられたことが材料視されている。第1弾として4月から、端末代と定額ネット接続、通話基本料の合計で月2980円(税抜き)のスマホを発売するようだ。同社の通信サービスを組み合わせるとも伝わっており、仮想移動体通信事業者(MVNO)関連として関心が高まる格好に。

OTS<4564>:169円(同-9円)
売り優勢。中村祐輔氏との間で締結していたサイエンティフィックアドバイザー契約について、今年度で終了すると発表したことが嫌気されている。中村氏からの申し入れがあったことが背景。開発パイプラインの今後の進捗に与える影響や業績予想に与える影響はないとしているものの、警戒感が先行する状況となっている。

ザイン<6769>:1538円(同+208円)
急伸。パナソニック<6752>に対して、同社独自の液晶ドライバ用の高速インターフェースであるeDriCon技術をライセンス供与すると発表したことが材料視されている。今回のライセンス供与を通じて、パナソニックのドライバIC技術と同社の表示制御用LSI技術の付加価値によって、車載インフォテイメントシステムが必要とするフルHDの高解像度化に対応することが可能となると。

エスクローAJ<6093>:7220円
先週末にジャスダック市場へ上場し、初値は公開価格の約3倍となる8090円となった。エスクローサービスという特徴的なビジネスモデルに関心が高まったほか、市場からの吸収金額が小さい小型IPOとして人気化。初値形成後も値動きの軽さが材料視され、短期資金を巻き込んで一時8840円まで上伸。ただ、短期資金の逃げ足も速く、その後は初値を割り込む展開に。



<KO>

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