アイ・エス・ビー Research Memo(2):事業領域はモバイル関連にとどまらず、幅広い顧客層へ
[14/04/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■会社概要
(1)沿革
同社<9702>は1970年にインフォメイション・サービス・ビューローの社名で、汎用系及び業務系のシステム開発及び運用を手掛ける情報サービス企業として創立された。ソフトウェアの自社開発、受託開発、システム構築を中心に業容を拡大するとともに、静岡県沼津市、大阪府大阪市、神奈川県大和市などに順次営業所を開設して地理的にも営業基盤を拡大させていった。
同社の歴史における最大の転機は1980年に訪れた。同社が我孫子市でアナログ交換機の事業を手掛けていた縁で、NEC<6701>の自動車電話の開発に参画したことだ。ここでソフトウェア開発の実力が認められ「モバイルのISB」という評価を勝ち得ることとなった。その後90年代に入ると一気に携帯電話が普及していくが、その過程で同社は、NECだけでなく富士通<6702>、ソニー<6758>、三菱電機<6503>といった国内の大手携帯電話機メーカーと全方位的にビジネスを行ってモバイル事業を拡大させた。
同社は、システム構築や保守・運営から各種ソフトウェアの受託開発まで、幅広く情報サービスを提供しているが、なかでも、同社の技術の中核はソフトウェアの開発にある。同社の強みはアプリケーションソフトの開発だけでなく、ハードウェアの基本的な制御を司るファームウェアと呼ばれる組込みソフトウェアに強みを持っているということが特徴と言える。現在では、事業領域はモバイル関連にとどまらず、金融、医療・介護、官公庁・自治体など幅広い顧客層へと広がりを見せている。
株式市場には、バブル期の1990年に店頭登録を行い、株式を公開した。その後2004年にジャスダックに上場、2008年に東証2部に株式を上場して現在に至っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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