アクロディア---ソーシャルゲームの集客好調、収益化に向けた施策推進
[14/04/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
アクロディア<3823>は、スマートフォン(スマホ)向けソリューションの開発・提供、ソーシャルゲームなどのコンテンツ提供を展開する。スマホ向けゲームアプリ市場の成長を背景に、現在はソーシャルゲーム分野に注力している。KLab<3656>からSI事業を譲り受け、成長戦略を担う重点施策としてモバイルBaaS(スマホ向けアプリ開発環境)の立ち上げも準備中。
14日、第2四半期(2013年9月-2014年2月期)決算を発表した。今期はスマートフォン向けのシフトが順調に進み、前年同期のフィーチャーフォン向けライセンス一括売上計上を補い、売上高が前年同期比7.6%増の23.03億円となった。また、営業損失が1.18億円(前年同期は0.06億円の赤字)、経常損失が1.24億円(同1.07億円の赤字)、特別利益として持分変動利益及び関係会社株式売却益0.5億円の計上ならびに第1四半期連結累計期間に特別損失として投資有価証券評価損1.7億円の計上があり、純損失が2.93億円(同0.11億円の赤字)となった。
国内のソーシャルゲームでは、人気タイトルの続編「サッカー日本代表イレブンヒーローズ」投入やテレビCMなどの積極的な広告展開を行ったことで、登録者数は好調に推移し、売上高は計画を上回った。一方、韓国では「韓国サッカー国家代表イレブンヒーローズ」やカカオトーク向け「クターといっしょ!for Kakao」といったソーシャルゲームを展開し、集客は順調に進んだが、収益化に課題が残り、売上、利益ともに計画を下回った。
2月にEC事業を行う連結子会社が、株式保有割合を減らし持分法適用関連会社に異動した。今後はプラットフォームソリューションとコンテンツサービスに経営資源を集中させ、業績回復を目指す。プラットフォームソリューションでは、「きせかえサービス」拡充によりターゲット市場の拡大を図るとともに新たにモバイルBaaSの展開に注力する。コンテンツサービスでは、下半期も国内で展開中のソーシャルゲームをさらに加速させると同時に、韓国で複数のソーシャルゲームを投入、課題である収益化を目指し回復を急ぐ。
第2四半期決算発表と同時に、2014年8月期の通期業績予想の修正を発表した。修正後の予想は、売上高が前期比10.6%減の38.55億円(従来予想は38.77億円)、営業利益が0.30億円(同2.69億円の黒字)、経常利益が0.20億円(同2.55億円の黒字)、純損失が1.08億円(同0.05億円の黒字)を見込んでいる。
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