注目銘柄ダイジェスト(前場):三陽商会、関西電力、ホットリンクなど
[14/04/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
三陽商会<8011>:251円(前日比-45円)
急落。英バーバリーが日本で直営店の展開を本格化する方針、つれて、同社とのライセンス契約打ち切りを巡って最終調整に入ったと伝わっている。同社が扱う「バーバリー」の店舗数は300以上あり、同社の連結売上高約1000億円の2-3割を占めていると推定されているもよう。バーバリー依存の低下を急いではいるが、契約打ち切りに伴う目先の収益水準の低下を警戒する動きが優勢に。
関西電力<9503>:882円(同-41円)
軟調。大飯原発の再稼働が遅れる見通しになったとの報道が嫌気材料に。規制委の求めに応じて地震のリスクを厳しく見直し、追加の耐震工事を迫られる見込みになったため。期待された年内再稼働が厳しくなったことで、収益回復の遅れ、復配の遅れ、バランスシートの悪化などが警戒される形に。
日本航空電子工業<6807>:1790円(同+187円)
急伸。前日に発表した決算内容が好感されている。前期営業利益は165億円で前期比92%増益となり、従来予想の148億円を上回る着地に。今期は180億円で同9%増益見通し、170億円弱であったコンセンサス予想を上振れへ。また、前期の年間配当金も15円から18円に引き上げ、今期は20円の予想となっている。コネクタ事業の収益性向上が前期上振れの背景、第4四半期の実績から見て、今期業績はさらなる上振れ期待とも。
ヤマトHD<9064>:2086円(同-46円)
売り優勢。前期営業利益は6%減益の625億円前後、今期見通しは1割強増加の700億円になるとの観測報道が伝わっている。値上げ効果による採算の向上で、9年ぶりの最高益になる公算と。ただ、値上げによる収益拡大への期待感は高まっており、今期の市場予想は700億円強となっている。短期的な出尽し感などが優勢となる格好に。
ピクセラ<6731>:155円(同+16円)
急伸。ブルネイ政府と組んで、光触媒技術を使った塗料の共同研究に乗り出すと報じられている。太陽光を反射しやすくして施設内の温度上昇を防ぎ、高温多湿の気候下でも過ごしやすくするもよう。塗料の高性能化に伴って、新規分野の拡大期待が高まる方向に。なお、材料に反応しやすい銘柄でもあり、短期資金の関心が高まる格好となっている。
熊谷組<1861>:276円(同+17円)
大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の39億円から66億円に、純利益は31億円から43億円に増額修正へ。第3四半期決算発表時に続いての上方修正となる格好へ。完成工事高の増加や工事総利益率の改善などが業績上振れの背景となる。また、リニア関連として、JR東海<9022>の環境影響評価書提出などもプラス材料と捉えられているようだ。
トランスG<2342>:456円(同+73円)
ストップ高。遼寧MEDI社と、中国における膵がんマーカーによる癌診断薬開発目的の抗体使用に関する独占ライセンス契約を締結したと発表したことが材料視されている。今回の独占ライセンス契約は、同社の膵がんマーカーの中国体外診断薬市場への展開を目指すものと。なお、開発状況に応じたマイルストンフィー、販売金額に応じたロイヤリティーなどの対価を受領する見込み。
SANTEC<6777>:395円(同+35円)
急伸。前期末の配当予想を1株当たり4円から6円へと引き上げたことが好感されている。前期業績予想についても、営業利益を2.0億円から1.8億円へと引き下げた一方、最終利益を1.9億円から2.4億円へと引き上げている。各事業における売上高積み上げと、円安による売上高の増加、為替差益の発生などが利益面の押し上げ要因に。
ペッパー<3053>:2660円(同+275円)
連日で上値追い。環太平洋経済連携協定(TPP)を巡る日本と米国の関税交渉について、日米首脳会談での大筋合意に向けて最終調整が進んだと伝わったことが材料視されているようだ。日米両政府は、焦点の一つである牛肉の関税を現行の38.5%から20%を軸に引き下げる調整に入ったもようで、恩恵による期待感が先行へ。
カービュー<2155>:665円(同+45円)
大幅続伸。前期営業利益は6.7億円となり、従来予想であった4.7億円を大きく上回って着地したことが好感されている。利益率の高い広告事業やSNS事業の売上高が想定を上回ったほか、販管費が想定を下回ったことが寄与した。今期についても、売上高は前期比6.7%増の41.2億円、営業利益は同11.8%増の7.5億円と増収増益が計画されており、業績拡大見通しを前向きに評価する動きに。
トレックスセミ<6616>:4180円(同+585円)
急伸で一時ストップ高まで。昨日マザーズ市場へ上場したフィックスターズ<3687>は初値が付かない程の人気化となったほか、ジャスダックへ上場した白鳩<3192>についても初値は公開価格を約46%上回るなど好スタートを切った。IPO市場は低迷が続いていたが、西武HD<9024>の大型上場も無難に通過したことで安心感が高まり、同社など直近IPO銘柄に見直しの動きが強まる格好に。
ホットリンク<3680>:2236円(同+156円)
買い先行。インターネット上の風評監視サービスを、スマホのみでも利用できるようにすると報じられたことが材料視されている。サービス名称は「イーマイニング・クイック」で、匿名掲示板「2ちゃんねる」など、国内2000サイトの投稿を監視できると。直近ではビッグデータ関連として賑わっており、あらためて短期資金が向かう格好にも。
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