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ADワークス Research Memo(4):収益不動産事業が好調に推移し2ケタ増収増益

注目トピックス 日本株
■決算動向









(1)2014年3月期連結業績









エー・ディー・ワークス<3250>が5月14日付で発表した2014年3月期の連結業績は、売

上高が前期比17.1%増の11,537百万円、営業利益が同43.0%増の790百万円、経常利益

が同24.7%増の450百万円、当期純利益が同25.2%増の270百万円と2ケタ増収増益とな

った。主力の収益不動産事業が収益性の高い物件の販売もあり、好調に推移したのが

主因だ。また、同第3四半期には今後の物件取得を積極化するため、コミットメント

型ライツ・オファリングによって約2,200百万円の資金を調達している。











売上総利益率は増収効果や好採算の好採算物件の販売増により、前期比2.9ポイント

上昇の18.5%となった。販管費率は人件費の増加等により同1.6ポイント上昇の11.6%

となったが、総利益率の改善効果でカバーし、営業利益率は6.9%と同1.3ポイント上

昇した。営業外収支はライツ・オファリングにかかる費用144百万円を計上したこと

で若干悪化したが、経常利益は450百万円と前期比24,7%増となり、期初会社計画を

達成した。事業セグメント別の動向は以下のとおり。









○収益不動産事業









収益不動産事業の売上高は、前期比31.2%増の9,595百万円、経常利益は同72.4%増の

878百万円となった。個人富裕層の不動産投資意欲の高まりを背景に、中古賃貸マン

ションの販売が好調に推移した。セグメント利益率は増収効果や好採算物件の販売に

よって前期比2.2ポイント上昇の9.2%となっている。また。2014年3月期の期末収益不

動産高に関しては、新規物件の取得に注力した結果、期初計画の8,000百万円を上回

る10,124百万円となった。なお、期中平均残高に関しては、物件取得が同第3四半期

以降に活発化したこともあり、前期比29.3%増の7,229百万円となっている。











○ストック型フィービジネス事業









ストック型フィービジネス事業の2014年3月期の売上高は前期比17.9%増の1,025百万

円、経常利益は同20.7%減の252百万円となった。このうち賃料収入に関しては、保有

不動産残高の積み上げにより、順調に増加し、賃料収益に関しても収益率がやや低下

したとはいえ60%超という高い収益率を維持しており、前期比で増益となった。











賃料収入以外の主なものとしてプロパティ・マネジメント収入があるが、2013年3月

期は売上高こそ伸びたものの、2013年7月に分社化し事業を開始したADパートナーズ

における人員体制強化等の費用が増加したことが影響して、同事業セグメントの減益

要因となった。なお、プロパティ・マネジメント事業に関しては、収益不動産事業の

顧客向けのアフターサービス的な位置付けとなっているため、同事業で利益を拡大し

ていくということは現段階では考えていないようだ。このため、ストック型フィービ

ジネスの収益は、保有不動産残高の拡大によって伸ばしていく戦略となる。











○総合居住用不動産事業









総合居住用不動産事業の当計売上高は前期比45.1%減の916百万円、経常利益は5百万

円(2013年3月期は92百万円の損失)。同事業に関しては既に縮小を決定しており、

保有在庫分のみの販売となっている。









(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)











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