注目銘柄ダイジェスト(前場):アイフル、KLab、アドバンテストなど
[14/06/13]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
アイフル<8515>:506円(前日比-8円)
年初来高値更新もマイナス転換。金融支援の継続で銀行団と大筋合意したと報じられている。債務1600億円を金融機関からの融資で返済、500億円は返済時期を猶予してもらうようだ。事業再生ADRの交渉期限を7月10日に控えて不透明感も残っていただけに、一段と買い安心感が先行する状況にもなっている。ただ、株価の反応は想定よりも限定的となり、マイナス圏に転じる展開。ここまでの株価上昇で支援体制の継続はある程度織り込まれていた面もあるようだ。
KLab<3656>:1094円(同+34円)
年初来高値を更新。前日には、「ラブライブ」の簡体字版を中国向けに提供開始と発表している。中国での無料アプリランキングでは早々と2位にランキングされており、今後の収益拡大に対する期待感が一段と高まる形のようだ。また、サッカーワールドカップが開催されているなか、ネイマールJr.選手をイメージキャラクターに起用した 「Fantastic Eleven」の全世界提供開始も期待材料視されている。
アドバンテスト<6857>:1249円(同+39円)
大幅反発。今期営業利益率を従来予想の7%から10%に引き上げる計画と伝わっている。想定以上の受注回復で採算が改善しているようだ。第1四半期受注高は当初の400-450億円想定に対して500億円近くまで膨らむ可能性ともされている。また、JPモルガン(JPM)では投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に格上げ、受注の上振れ傾向を格上げの背景としている。過度な先行き懸念の後退につながる流れとなっている。
新光電気工業<6967>:916円(同+9円)
買い先行。米インテルが時間外取引で上昇、イビデン<4062>とともにインテル関連銘柄として買いが向かう形になっている。インテルでは第2四半期、並びに通期の業績見通しを引き上げている。第2四半期売上高は137億ドル±3億ドルとし、従来予想の中心値130億ドルから引き上げ、コンセンサスも会社計画水準であった。パソコン向け需要の増加が背景のようだ。
日本特殊陶業<5334>:2839円(同-98円)
さえない。前日に5月の単独売上高を発表している。プラグが前年同月比1%減、センサーが同8%増となっているもよう。4月実績はプラグが同18%増、センサーが同22%増と高い伸びであったことから、伸び率の鈍化を弱材料視する動きが先行のようだ。前日も高値更新と株価が高値圏にあったことで、利食い売りのきっかけ材料とされている。
石井表記<6336>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。前日に発表した第1四半期決算がポジティブなサプライズにつながっている。営業利益は3.8億円で前年同期比5億円の収益改善、上半期計画の0.9億円はおろか、通期計画の3.6億円をも上回る格好になっている。液晶関連分野において電子機器部品製造装置の売上が拡大したようだ。会社計画は据え置きながら、今後の大幅な上振れを織り込みに行く展開へ。
3Dマトリックス<7777>:4780円(同+700円)
大幅続伸でストップ高。昨日本決算を発表し、今期営業損益は44.8億円の黒字転換、最終損益も35.6億円の黒字転換見通しとなったことが好感されている。外科領域で開発中の吸収性局所止血材は国内において臨床試験を終了し製造販売承認申請中であるほか、EU加盟国での製品販売が可能となったことで主要国に向けた製品供給を開始するほか、販売パートナーとの販売権許諾契約の締結など本格的な販売活動に向けて取り組む方針。
GTS<4584>:2295円(同+193円)
大幅続伸。核酸医薬品開発プラットフォームの事業家を目的として、ジーンデザイン社と共同事業契約を締結したと発表したことが材料視されている。核酸医薬品は従来の医薬品とは全く異なる作用機序での創薬が可能であり、副作用も少ないことから、抗体医薬品に続く次世代医薬品として期待が高まっていると。ジーンデザインが有する核酸医薬品の製造技術と、同社の配列設計ノウハウを融合することで、新たな核酸医薬品開発プラットフォームの提供が可能になると見込んでいる。
アンジェス<4563>:626円(同+32円)
買い先行。虚血性疾患治療剤「コラテジェン」の重症虚血肢を対象としたグローバル第3相臨床試験の実施にあたり、米クインタイルズ社と業務委託契約を締結したと発表したことが材料視されている。グローバル第3相臨床試験については、約500例の重症虚血肢患者を対象に、北米、欧州、南米で実施する予定としている。
ADWAYS<2489>:1910円(同-63円)
売り先行。三菱UFJが投資判断「アンダーパフォーム」、目標株価1100円でカバレッジを開始したことが嫌気されている。成果が明確なアフィリエイト広告は中期で安定成長が見込めるネットサービスであるものの、「LINEフリーコイン」での利益機会は株式市場が期待する程は大きくないと判断。LINEが「LINEフリーコイン」枠をコントロールし、同社は代理店の1社という位置付けを考えると、LINEでのリワード広告販売による大きな利益予想は織り込み難いと。
<KO>