三井製糖---砂糖の国内トップ、「アジアにおける砂糖メジャー」目指す
[14/06/16]
提供元:株式会社フィスコ
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三井製糖<2109>は砂糖の製造・販売で国内トップシェア、「スプーン印」ブランドで知られる。2005年に新三井製糖、台糖、ケイ・エスの3社が合併して現在の体制に。機能性甘味料やさとうきびに含まれる有用物質などの商品を扱う食品素材事業や社有地を活用した不動産事業も手掛ける。
2014年3月期の業績は、売上高が前期比0.7%増の968.91億円、営業利益が同27.1%増の52.20億円、経常利益が同49.0%増の92.09億円、純利益が同18.2%増の52.62億円と2ケタ増益となった。
岡山工場精糖部門の神戸工場への生産集約を中心としてコストダウンを図り、製造固定費や販売直接費を削減したことや子会社の売上増加が増益に寄与した。また、多発性硬化症の治療薬「Gilenya(R)」にかかる受取ロイヤリティが通期で約40億円に上り、経常利益を大きく押し上げた。
2015年3月期の業績予想は、売上高が前期比2.9%減の941.00億円、営業利益が同18.0%減の42.80億円、経常利益が同7.2%減の85.50億円、純利益が同2.2%増の53.80億円としている。
新たに2015年3月期から2016年3月期までの2ヶ年を対象期間とする「第5次中期経営計画」を策定。アジアにおける砂糖メジャーなど2022年の到達点を見据え、2年間の重要施策として「REFINERY21 Phase2(生産コストの削減、MILS、技術のレベルアップ等)」「砂糖事業の領域拡大」「食品素材事業のすそ野拡大」「INCUBATION(長期事業開発)」「国内砂糖マーケットへのアプローチ強化」の5つを掲げる。
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