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セプテーニHD Research Memo(2):「ひねらん課」を機にインターネット広告事業に本格進出

注目トピックス 日本株
■会社概要

(1)会社沿革

リクルート出身の七村守(ななむらまもる)氏(現セプテーニ・ホールディングス代表取締役会長)が、1990年10月に人材採用コンサルティングを行うことを目的に「サブ・アンド・リミナル」を設立したことに始まる。セプテーニ・ホールディングス<4293>は1993年にダイレクトメールやカタログなどの発送代行サービスを開始し業務拡大を行ったが、本格的な転機は1999年に訪れる。現代表取締役社長の佐藤光紀(さとうこうき)氏が、社内の新規事業開発専門部署の「ひねらん課」を設立したことだ。この「ひねらん課」においてインターネット広告事業の研究・準備を重ね、2000年にインターネット広告事業に本格進出した。また、同時期に社名を「セプテーニ」に変更した。

2001年にジャスダックに店頭登録し株式を公開した。その後、「ハイジ(現アクセルマーク<3624>)」を子会社化したり、事業拡大に伴って子会社を設立したりするなどしてグループの拡大を重ねてきたが、2006年に持株会社化を行って現在に至っている。

同社グループは、持株会社と22の事業子会社とで形成されている。中核はインターネット広告事業を手掛ける「セプテーニ」である。ネットマーケティング分野では、それ以外にも事業目的ごとに子会社、孫会社を多数有しており、そのうち4社は海外現地法人である。メディアコンテンツ分野では、モバイルゲームを手掛ける「アクセルマーク<3624>」とマンガコンテンツ事業を手掛ける「コミックスマート」が中心的な存在となっている。

同社は、持株会社制のメリットを生かした経営をしている。通常であれば「課」「部」「事業部」といった規模の組織を事業会社化することで、否応なしに独立採算性が適用され、経営責任も明確となり、グループ全体の経営方針の浸透や変更なども含めて意思決定が速まることとなる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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