BBT Research Memo(1):インターナショナルスクールの子会社化で対象市場が拡大
[14/06/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ビジネス・ブレークスルー<2464>は、経営コンサルタントの大前研一(おおまえけんいち)氏が「世界で活躍するグローバルリーダーの育成」を目的に1998年に創業。インターネットや衛星放送を活用した遠隔型教育サービスが中心。2005年にビジネス・ブレークスルー大学院(BBT大学院)、2010年にビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)を開学したほか、2013年10月末にインターナショナルスクール運営会社(学校名:アオバジャパン・インターナショナルスクール)を子会社化したことで、1歳半の幼児から社会人まで幅広い年齢層をカバーする国内でも類例を見ない「生涯教育プラットフォーム」の実現に向けた環境を整えた。
2014年3月期の連結業績は、インターナショナルスクールの子会社化で売上高が前期比13.3%増の3,065百万円と過去最高を更新したものの、営業利益はM&A費用やカリキュラム充実のための先行投資的な費用がかさんだことで、同17.6%減の254百万円となった。
2015年3月期も売上高は前期比21.5%増となるが、インターナショナルスクール事業におけるカリキュラムの刷新、学校施設やIT環境の整備、授業へのITの導入など、教育の充実に向けた費用増により、営業利益は2014年3月期並みの水準にとどまる見通しだ。
アオバジャパン・インターナショナルスクールでは、グローバル人材育成を加速する為に、世界の主要大学の受験資格として欧米やアジアにおいて高く認知され、また、国内でも注目が高まっている国際的カリキュラム「国際バカロレア(IB)」の全プログラムの承認を目指している。早ければ1年後に初等部の承認が得られる見通しである。中期的には、国内およびアジアにおいて国際バカロレアの認証を目指す学校に対するコンサルティング、オンラインでの教育コンテンツや教員研修等の提供を視野に入れている。
従来は社会人向けを中心としたビジネスモデルであったが、今回、インターナショナルスクールを子会社化したことで、対象市場が一気に広がったことになり、インターナショナルスクールや国際バカロレアに関連した事業が、今後の同社の収益を大きくけん引していくものとして注目されよう。
Check Point
・売上高で過去最高を更新、営業利益は先行投資により減益決算
・人材育成にかかる投資を積極化する企業の増加で法人向けの売上高拡大を見込む
・自己資本比率は69.8%と引き続き無借金経営で財務体質は良好な状態
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<FA>
2014年3月期の連結業績は、インターナショナルスクールの子会社化で売上高が前期比13.3%増の3,065百万円と過去最高を更新したものの、営業利益はM&A費用やカリキュラム充実のための先行投資的な費用がかさんだことで、同17.6%減の254百万円となった。
2015年3月期も売上高は前期比21.5%増となるが、インターナショナルスクール事業におけるカリキュラムの刷新、学校施設やIT環境の整備、授業へのITの導入など、教育の充実に向けた費用増により、営業利益は2014年3月期並みの水準にとどまる見通しだ。
アオバジャパン・インターナショナルスクールでは、グローバル人材育成を加速する為に、世界の主要大学の受験資格として欧米やアジアにおいて高く認知され、また、国内でも注目が高まっている国際的カリキュラム「国際バカロレア(IB)」の全プログラムの承認を目指している。早ければ1年後に初等部の承認が得られる見通しである。中期的には、国内およびアジアにおいて国際バカロレアの認証を目指す学校に対するコンサルティング、オンラインでの教育コンテンツや教員研修等の提供を視野に入れている。
従来は社会人向けを中心としたビジネスモデルであったが、今回、インターナショナルスクールを子会社化したことで、対象市場が一気に広がったことになり、インターナショナルスクールや国際バカロレアに関連した事業が、今後の同社の収益を大きくけん引していくものとして注目されよう。
Check Point
・売上高で過去最高を更新、営業利益は先行投資により減益決算
・人材育成にかかる投資を積極化する企業の増加で法人向けの売上高拡大を見込む
・自己資本比率は69.8%と引き続き無借金経営で財務体質は良好な状態
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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