AOI Pro. Research Memo(2):主力のTVCM事業を軸にデジタル分野や海外展開にも注力
[14/06/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業概要
(1)事業内容
AOI Pro.<9607>は、大手CM制作会社の一角として、TVCMの企画・制作を主力としている。Webなどのデジタルコンテンツや海外展開にも積極的に取り組む。
また、新規事業として写真スタジオ事業やメディア関連事業にも参入。国内の広告需要が好調に推移するなか、市場の伸びを上回る成長を続けながら、将来を見据えた先行投資も着実に行っている。
事業セグメントは、主力の「広告制作事業」のほか、初めてのBtoC事業である「写真スタジオ事業」、雑誌とWebの融合による新たなサービスを展開する「メディア関連事業」の3つに区分される。広告制作事業が売上高の94.8%を占め、広告制作事業以外の事業はまだ立ち上げ後の費用先行による赤字となっている。
各事業の概要は以下の通りである。
(a)広告制作事業
TVCM作品やWeb作品の制作及びイベントの運営等、広告に関わる制作を行う。主力となる国内TVCM制作は主に同社が手掛け、デジタルコンテンツや海外事業等は主に連結子会社が展開している。海外事業は、主に日系企業向けにアジアを中心とした海外でのTVCM制作を行っている。また、CM作品以外の映像・Web制作として、TV番組や映画、Webムービー、ミュージックビデオにも実績がある。
同社では多数のプランナーや演出家をかかえており、クリエイティブな提案を可能としているほか、同社グループで撮影スタジオや編集スタジオを保有している。そのため、映像、Web、紙等の各種プロモーションツールやイベントなど全てを同社グループで制作可能となっている。
(b)写真スタジオ事業
消費者向けの写真スタジオの運営などを行う。連結子会社であるホリーホックが手掛けている。同社グループの映像制作ノウハウを活かした質の高いサービス提供をコンセプトとする。プロのカメラマンによる撮影や照明技術のほか、画像データの提供などで差別化を図っている。2010年9月に六本木東京ミッドタウンに1号店となる旗艦店を出店。その後、自由が丘(路面店)、横浜ベイクォーター(商業施設)にも出店している。同社グループのブランド認知を高めることが主目的であるが、今後も新規出店を継続し10店舗程度までの事業拡大を目指している。
(c)メディア関連事業
ゴルフに関わる出版・広告・オンライン事業を行う。2011年4月に学研ホールディングス<9470>より取得したパーゴルフ(現在のPargolf & Company)が展開している。2013年6月に新オンラインサービス「ParOn.」をスタートさせ、ゴルフ場予約サイトを運営する楽天<4755>との業務提携、「Yahoo! JAPAN」のニュース配信等を行い、雑誌メディアとオンラインメディアを連動させた新たな情報プラットフォームを提供している。雑誌の売上と広告収入による収益モデルとなっている。オンラインサービスの立ち上げが計画よりも遅れたことから赤字が続いているが、着実なPV数の伸びとコスト削減により早期黒字化を目指す。また、この事業で蓄積したノウハウを活かし、顧客のオウンドメディア※の企画・制作業務を強化することにも狙いがある。
※自社所有のWebサイトなど、企業が自ら「所有する」メディアで、自社と顧客の関係を強化することで効率的なマーケティングを行うものである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト柴田 郁夫)
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(1)事業内容
AOI Pro.<9607>は、大手CM制作会社の一角として、TVCMの企画・制作を主力としている。Webなどのデジタルコンテンツや海外展開にも積極的に取り組む。
また、新規事業として写真スタジオ事業やメディア関連事業にも参入。国内の広告需要が好調に推移するなか、市場の伸びを上回る成長を続けながら、将来を見据えた先行投資も着実に行っている。
事業セグメントは、主力の「広告制作事業」のほか、初めてのBtoC事業である「写真スタジオ事業」、雑誌とWebの融合による新たなサービスを展開する「メディア関連事業」の3つに区分される。広告制作事業が売上高の94.8%を占め、広告制作事業以外の事業はまだ立ち上げ後の費用先行による赤字となっている。
各事業の概要は以下の通りである。
(a)広告制作事業
TVCM作品やWeb作品の制作及びイベントの運営等、広告に関わる制作を行う。主力となる国内TVCM制作は主に同社が手掛け、デジタルコンテンツや海外事業等は主に連結子会社が展開している。海外事業は、主に日系企業向けにアジアを中心とした海外でのTVCM制作を行っている。また、CM作品以外の映像・Web制作として、TV番組や映画、Webムービー、ミュージックビデオにも実績がある。
同社では多数のプランナーや演出家をかかえており、クリエイティブな提案を可能としているほか、同社グループで撮影スタジオや編集スタジオを保有している。そのため、映像、Web、紙等の各種プロモーションツールやイベントなど全てを同社グループで制作可能となっている。
(b)写真スタジオ事業
消費者向けの写真スタジオの運営などを行う。連結子会社であるホリーホックが手掛けている。同社グループの映像制作ノウハウを活かした質の高いサービス提供をコンセプトとする。プロのカメラマンによる撮影や照明技術のほか、画像データの提供などで差別化を図っている。2010年9月に六本木東京ミッドタウンに1号店となる旗艦店を出店。その後、自由が丘(路面店)、横浜ベイクォーター(商業施設)にも出店している。同社グループのブランド認知を高めることが主目的であるが、今後も新規出店を継続し10店舗程度までの事業拡大を目指している。
(c)メディア関連事業
ゴルフに関わる出版・広告・オンライン事業を行う。2011年4月に学研ホールディングス<9470>より取得したパーゴルフ(現在のPargolf & Company)が展開している。2013年6月に新オンラインサービス「ParOn.」をスタートさせ、ゴルフ場予約サイトを運営する楽天<4755>との業務提携、「Yahoo! JAPAN」のニュース配信等を行い、雑誌メディアとオンラインメディアを連動させた新たな情報プラットフォームを提供している。雑誌の売上と広告収入による収益モデルとなっている。オンラインサービスの立ち上げが計画よりも遅れたことから赤字が続いているが、着実なPV数の伸びとコスト削減により早期黒字化を目指す。また、この事業で蓄積したノウハウを活かし、顧客のオウンドメディア※の企画・制作業務を強化することにも狙いがある。
※自社所有のWebサイトなど、企業が自ら「所有する」メディアで、自社と顧客の関係を強化することで効率的なマーケティングを行うものである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト柴田 郁夫)
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