AOI Pro. Research Memo(4):他社に先駆けて新たなビジネスを積極展開
[14/06/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業概要
(2)沿革
AOI Pro.<9607>の業歴は古く、1963年にTVCM制作を目的とする葵プロモーションとして、東京都港区に設立されたところに遡る。そして2012年7月1日付でこれまで50年間使用してきた社名「葵プロモーション」から「AOI Pro.」に変更。この社名は、海外進出を意識してローマ字表記へ変更したこと、また、今の時代のプロとは何かを考え、常識や領域が目まぐるしく変化するなかで、常にその最前線にあること、最新型のプロフェッショナルであること。このような意味を「AOI Pro.」という名前に込めている。
同社は一貫してTVCMを主力とする映像制作会社として事業基盤を確立。1990年には更なる発展と社会的信用を高めるために、業界のなかで先陣を切って店頭登録銘柄として社団法人日本証券業協会(現JASDAQ)に上場した。その後も、話題性に溢れた数々の映像作品を生み出すことで順調に業績を拡大し、2000年には東証1部へ上場。大手CM制作会社の一角として、名実ともに確固たるポジションを確立してきた。
一方、2011年4月には、学研ホールディングスよりパーゴルフ・プラス(現在のPargolf & Company)を取得(出資による子会社化)すると、同年7月には、Webコミュニケーションコンサルティング事業を行うビジネス・アーキテクツを出資により子会社化。また、同年9月には、インドネシアにTVCM制作関連業務を行うための海外拠点を開設するなど、多様化するメディアへの対応やWeb等のデジタルコンテンツへの需要拡大、成長著しいアジアへの日系企業の進出などを見据え、同業他社に先駆けて体制を構築してきた。その成果が、主力のTVCM制作とともに同社の成長を後押ししている。
また、2010年4月の社長交代も業績向上のきっかけとなった。名プロデューサー※であった藤原現社長(当時44歳)を抜擢したことで、社長自らが陣頭指揮をとるとともに、プロデューサーの育成や大幅な権限移譲などを積極的に推し進め、特に営業面で同社を勢いづかせた。2011年3月期以降、外部環境の追い風もあり、同社の業績は主力のTVCM事業を中心に順調に拡大し、2014年3月期は、過去最高の売上高(3期連続)、営業利益を更新した。
※プロデューサーとは、CMを中心に映像制作の全て(制作スタッフ編成、予算内での制作費執行、スケジュール及び作品のクオリティ管理等々)に関わる責任者のこと。発注権限を持つ広告会社クリエイターと深くかかわりながら、仕事を受注する営業マンの役割も果たす。
(執筆:フィスコ客員アナリスト柴田 郁夫)
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(2)沿革
AOI Pro.<9607>の業歴は古く、1963年にTVCM制作を目的とする葵プロモーションとして、東京都港区に設立されたところに遡る。そして2012年7月1日付でこれまで50年間使用してきた社名「葵プロモーション」から「AOI Pro.」に変更。この社名は、海外進出を意識してローマ字表記へ変更したこと、また、今の時代のプロとは何かを考え、常識や領域が目まぐるしく変化するなかで、常にその最前線にあること、最新型のプロフェッショナルであること。このような意味を「AOI Pro.」という名前に込めている。
同社は一貫してTVCMを主力とする映像制作会社として事業基盤を確立。1990年には更なる発展と社会的信用を高めるために、業界のなかで先陣を切って店頭登録銘柄として社団法人日本証券業協会(現JASDAQ)に上場した。その後も、話題性に溢れた数々の映像作品を生み出すことで順調に業績を拡大し、2000年には東証1部へ上場。大手CM制作会社の一角として、名実ともに確固たるポジションを確立してきた。
一方、2011年4月には、学研ホールディングスよりパーゴルフ・プラス(現在のPargolf & Company)を取得(出資による子会社化)すると、同年7月には、Webコミュニケーションコンサルティング事業を行うビジネス・アーキテクツを出資により子会社化。また、同年9月には、インドネシアにTVCM制作関連業務を行うための海外拠点を開設するなど、多様化するメディアへの対応やWeb等のデジタルコンテンツへの需要拡大、成長著しいアジアへの日系企業の進出などを見据え、同業他社に先駆けて体制を構築してきた。その成果が、主力のTVCM制作とともに同社の成長を後押ししている。
また、2010年4月の社長交代も業績向上のきっかけとなった。名プロデューサー※であった藤原現社長(当時44歳)を抜擢したことで、社長自らが陣頭指揮をとるとともに、プロデューサーの育成や大幅な権限移譲などを積極的に推し進め、特に営業面で同社を勢いづかせた。2011年3月期以降、外部環境の追い風もあり、同社の業績は主力のTVCM事業を中心に順調に拡大し、2014年3月期は、過去最高の売上高(3期連続)、営業利益を更新した。
※プロデューサーとは、CMを中心に映像制作の全て(制作スタッフ編成、予算内での制作費執行、スケジュール及び作品のクオリティ管理等々)に関わる責任者のこと。発注権限を持つ広告会社クリエイターと深くかかわりながら、仕事を受注する営業マンの役割も果たす。
(執筆:フィスコ客員アナリスト柴田 郁夫)
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