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タナベ経営 Research Memo(1):コンサルティング需要の拡大で収益成長は持続へ

注目トピックス 日本株
タナベ経営<9644>は、中堅・中小企業向け経営コンサルティングの大手。事業戦略の立案から、経営システムの構築、人材育成まで、経営全般にわたるコンサルティングを地域密着・全国へ展開する。また、全国約100先の金融機関との提携により顧客支援サービスを提供するネットワーク事業や、法人向けセールスプロモーション事業(以下、SP事業) にも注力している。堅実経営と無借金・自己資本比率80%超という強固な財務体質を強みとする。

2014年3月期の業績は、売上高が前期比3.4%増の7,582百万円と過去最高を更新、経常利益は同18.1%増の709百万円と4期連続で増加した。主力のコンサルティング事業において、チームコンサルティングの充実や事業承継ワンストップコンサルティングのニーズ拡大、また新たな戦略ドメイン&マネジメント研究会が好評を博し、同研究会への参加をきっかけに顧客獲得が進んだことにより、期末の経営協力契約数が前期比32件増の406件と順調に拡大し、全体の収益をけん引した。

2015年3月期の業績は売上高が前期比4.1%増、経常利益が同2.8%増と増収増益が続く見通し。国内景気の回復とともに、成長分野へ事業進出を図ろうとする中堅企業も増加しており、それらを支援することにより、同社が主なターゲットとする中堅企業顧客数も引き続き拡大していくものと予想される。また、ネットワーク事業においては、金融機関提携先数と取引額のシェアアップを目指し、SP事業においても、サービスメニューの拡充や新規顧客の開拓を進めていくことで増収増益を見込んでいる。

今後もコンサルティング事業を中心に収益の成長戦略を進める方針だ。2017年3月期に売上高8,600百万円、経常利益800百万円を目指す。株主還元策としては、今後も配当性向60%(特別損益の影響を除く)を目安とする方針であり、収益の拡大とともに配当成長も期待される。

★Check Point

・主力のコンサルティング事業では顧客数が順調に拡大
・コンサルティング需要は拡大へ、今期計画は上振れの公算も
・配当性向60%が目安、3期連続での増配を予定

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)



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