明豊ファシリティワークス Research Memo(7):新規顧客の開拓やリピート案件増加で足元の業績は好調
[14/07/14]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
(1)2014年3月期の業績概要
明豊ファシリティワークス<1717>が5月14日付で発表した2014年3月期の業績は、売上高が前期比15.7%増の8,245百万円、売上総利益が同21.8%増の1,634百万円、営業利益が同38.1%増の625百万円、経常利益が同110.6%増の385百万円、当期純利益が同105.5%増の222百万円と増収増益決算となった。2月に上方修正した会社計画に対して売上高、利益ともに上回る格好で着地した。
大手企業の事業再編などによる事務所移転の需要増加を背景に、オフィス事業が好調だったほか、CM事業も新規顧客の開拓や既存顧客のリピート案件が順調に推移した。また、建設費の高騰による予算超過で窮した顧客から、レスキュー的な引き合いが増加したことも当期の特徴だった。この結果、社内で管理する粗利益ベースでの受注高は2期連続で過去最高を更新した。事業セグメント別の動向は以下のとおり。
○オフィス事業
オフィス事業の売上高は前期比43.0%増の3,692百万円、セグメント利益は249百万円(前期は4百万円の損失)と大きく回復した。国内での事業再編の動きが活発化するなか、グループ企業の統合や地方拠点の集約化などによって事務所移転のニーズが拡大したことが背景だ。同社のCM手法によるプロジェクト・マネジメント(PM)サービスは、移転の可否やワークスタイルの方向性を検討する構想段階から引越しまでワンストップで提供できること、また、長年蓄積してきたデータベースの活用によってオフィス構築にかかるコストの低減を実現できることなどが評価され、既存顧客からのリピート受注だけでなく、新規顧客の開拓も進んだ。
○CM事業
CM事業の売上高は前期比1.2%減の3,668百万円、セグメント利益は同27.0%減の311百万円だった。大阪府立大学プロジェクトなどのアットリスクCM案件が減収となったことで、見掛け上の売上高が微減となったほか、利益面でも空調・電気設備の改修にかかるCM案件が一部、CREM事業で計上されるなどの影響で減益となった。ただ、ピュアCM案件では、大企業を中心とした新規顧客や既存顧客のリピート案件などが増加し、教育・医療機関などからの受注も順調に推移するなど、セグメント全体で見れば堅調だったと言える。
○CREM事業
保有不動産の最適化をサポートするCREM事業の売上高は前期比6.0%増の884百万円、セグメント利益は同106.2%増の64百万円となった。同社のCM手法を使った工事コストの削減実績が評価され、金融機関や流通企業など多拠点施設を有する大企業からの受注が順調に推移した。これら企業では、保有不動産の新築・改修プロジェクトが中長期的に進行中となっているため、今後も同事業の収益は安定した推移が見込まれる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)
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(1)2014年3月期の業績概要
明豊ファシリティワークス<1717>が5月14日付で発表した2014年3月期の業績は、売上高が前期比15.7%増の8,245百万円、売上総利益が同21.8%増の1,634百万円、営業利益が同38.1%増の625百万円、経常利益が同110.6%増の385百万円、当期純利益が同105.5%増の222百万円と増収増益決算となった。2月に上方修正した会社計画に対して売上高、利益ともに上回る格好で着地した。
大手企業の事業再編などによる事務所移転の需要増加を背景に、オフィス事業が好調だったほか、CM事業も新規顧客の開拓や既存顧客のリピート案件が順調に推移した。また、建設費の高騰による予算超過で窮した顧客から、レスキュー的な引き合いが増加したことも当期の特徴だった。この結果、社内で管理する粗利益ベースでの受注高は2期連続で過去最高を更新した。事業セグメント別の動向は以下のとおり。
○オフィス事業
オフィス事業の売上高は前期比43.0%増の3,692百万円、セグメント利益は249百万円(前期は4百万円の損失)と大きく回復した。国内での事業再編の動きが活発化するなか、グループ企業の統合や地方拠点の集約化などによって事務所移転のニーズが拡大したことが背景だ。同社のCM手法によるプロジェクト・マネジメント(PM)サービスは、移転の可否やワークスタイルの方向性を検討する構想段階から引越しまでワンストップで提供できること、また、長年蓄積してきたデータベースの活用によってオフィス構築にかかるコストの低減を実現できることなどが評価され、既存顧客からのリピート受注だけでなく、新規顧客の開拓も進んだ。
○CM事業
CM事業の売上高は前期比1.2%減の3,668百万円、セグメント利益は同27.0%減の311百万円だった。大阪府立大学プロジェクトなどのアットリスクCM案件が減収となったことで、見掛け上の売上高が微減となったほか、利益面でも空調・電気設備の改修にかかるCM案件が一部、CREM事業で計上されるなどの影響で減益となった。ただ、ピュアCM案件では、大企業を中心とした新規顧客や既存顧客のリピート案件などが増加し、教育・医療機関などからの受注も順調に推移するなど、セグメント全体で見れば堅調だったと言える。
○CREM事業
保有不動産の最適化をサポートするCREM事業の売上高は前期比6.0%増の884百万円、セグメント利益は同106.2%増の64百万円となった。同社のCM手法を使った工事コストの削減実績が評価され、金融機関や流通企業など多拠点施設を有する大企業からの受注が順調に推移した。これら企業では、保有不動産の新築・改修プロジェクトが中長期的に進行中となっているため、今後も同事業の収益は安定した推移が見込まれる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)
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