ソフト99 Research Memo(8):ファインケミカル事業は成熟市場下でも増収増益を継続
[14/07/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■決算動向
(1)2014年3月期の業績
○ファインケミカル事業
ソフト99コーポレーション<4464>のファインケミカル事業の業績は、売上高が前期比3.6%増の10,648百万円、営業利益が同31.4%増の1,202百万円となった。売上高では4期連続増収、営業利益では5期連続増益となり、国内カー用品市場が成熟化するなかで、順調に収益を伸ばしている。
カテゴリー別の売上動向をみると、コンシューマ向けカー用品は、ボディケア製品が伸び悩んだものの、ガラスケア製品がゲリラ豪雨や秋雨対策に向けた「ガラコ」の拡販効果によって前期比3.1%増となったほか、リペアグッズも自費修理意識の高まりを背景に、同1.2%増と堅調に推移した。
業務用カー用品は消費増税前の駆け込み需要によって、自社ブランド品やOEMのコーティング剤が期末にかけて販売を伸ばしたほか、輸入車販売店など新規得意先の開拓も進んだことで、同15.7%増と好調に推移した。一方、家庭用品は主力のメガネ用クリーナーが新製品投入効果で増収となったものの、家庭用クリーナーなどその他商品の販売が落ち込み、全体では同10.1%減収と3期連続での減収となった。
海外事業は前期比12.2%増と順調に拡大を続けている。仕向地別でみると、中国向けが反日デモの影響が一巡したことで大幅回復したほか、東南アジアや韓国、台湾向けも円安効果などにより好調に推移した。一方、最大の仕向地であったロシア向けに関しては、現地代理店の在庫調整が第3四半期まで続いたことで減収となったが、第4四半期には在庫調整も一巡し前年同期比で増収に転じている。
売上総利益率は46.6%と前期比で1.1ポイント上昇した。収益性の高い業務用製品が好調だった半面、収益性の低いロシア向け売上高(仕入販売品含む)が減少するなど、プロダクトミックスの改善が寄与した。また、販管費の抑制効果もあって、営業利益率は11.3%と前期比で2.4ポイント上昇、現在の事業セグメント開示となった2008年3月期以降では初めて10%台に乗せた格好で、収益力が着実に向上していることがうかがえる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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(1)2014年3月期の業績
○ファインケミカル事業
ソフト99コーポレーション<4464>のファインケミカル事業の業績は、売上高が前期比3.6%増の10,648百万円、営業利益が同31.4%増の1,202百万円となった。売上高では4期連続増収、営業利益では5期連続増益となり、国内カー用品市場が成熟化するなかで、順調に収益を伸ばしている。
カテゴリー別の売上動向をみると、コンシューマ向けカー用品は、ボディケア製品が伸び悩んだものの、ガラスケア製品がゲリラ豪雨や秋雨対策に向けた「ガラコ」の拡販効果によって前期比3.1%増となったほか、リペアグッズも自費修理意識の高まりを背景に、同1.2%増と堅調に推移した。
業務用カー用品は消費増税前の駆け込み需要によって、自社ブランド品やOEMのコーティング剤が期末にかけて販売を伸ばしたほか、輸入車販売店など新規得意先の開拓も進んだことで、同15.7%増と好調に推移した。一方、家庭用品は主力のメガネ用クリーナーが新製品投入効果で増収となったものの、家庭用クリーナーなどその他商品の販売が落ち込み、全体では同10.1%減収と3期連続での減収となった。
海外事業は前期比12.2%増と順調に拡大を続けている。仕向地別でみると、中国向けが反日デモの影響が一巡したことで大幅回復したほか、東南アジアや韓国、台湾向けも円安効果などにより好調に推移した。一方、最大の仕向地であったロシア向けに関しては、現地代理店の在庫調整が第3四半期まで続いたことで減収となったが、第4四半期には在庫調整も一巡し前年同期比で増収に転じている。
売上総利益率は46.6%と前期比で1.1ポイント上昇した。収益性の高い業務用製品が好調だった半面、収益性の低いロシア向け売上高(仕入販売品含む)が減少するなど、プロダクトミックスの改善が寄与した。また、販管費の抑制効果もあって、営業利益率は11.3%と前期比で2.4ポイント上昇、現在の事業セグメント開示となった2008年3月期以降では初めて10%台に乗せた格好で、収益力が着実に向上していることがうかがえる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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