注目銘柄ダイジェスト(前場):アステラス製薬、ハピネット、MonotaROなど
[14/09/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
アステラス製薬<4503>:1599円(前日比+54.5円)
年初来高値を更新。経口アンドロゲン受容体阻害剤のエンザルタミドが米で追加適応承認を取得している。去勢抵抗性前立腺癌の使用制限が解除され、化学療法前でも使用可能になったもよう。モルガン・スタンレー(MS)では、期待通りでサプライズは少ないが、想定よりも早い認可獲得はプラスの印象としている。今後は処方箋の伸び加速とともに株価は上昇トレンドを続けると想定している。
ハピネット<7552>:1810円(同+115円)
急伸。日本マクドナルド<2702>では、ハッピーセット「妖怪ウォッチ」でもらえる限定カードの追加生産を発表している。想定を上回る人気となっているようだ。改めて「妖怪ウォッチ」の高い人気が認識される格好となり、関連銘柄の代表格と位置づけられる同社に関心が向かう展開へ。また、クレディ・スイス(CS)、モルガン・スタンレー(MS)と、バンダイナムコHD<7832>の目標株価を相次いで引き上げていることも思惑材料につながる。
MonotaRO<3064>:2757円(同-174円)
急反落。いちよしではレーティングを「A」から「B」に格下げ、フェアバリューも3100円から2800円に引き下げている。当面の業績成長期待は織り込み済み、一段の成長には大企業向けの拡販なども必要となるが、現行のモデルは一物一価の価格体系であり、購買規模に応じた価格変更など大企業のニーズへ対応は難しいと考えているようだ。
NTN<6472>:467円(同-13円)
売り先行。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価も450円から420円に引き下げている。北米カルテル課徴金や欧州での軸受不具合に関する特損計上、欧州売上比率の高さ、エクイティ・ファイナンス・リスク、北米での生産混乱などを加味すると、PBR1倍程度が妥当値と考えているもよう。なお、CSでは、ジェイテクト<6473>や椿本チエイン<6371>などの投資判断も格下げしている。
オンキヨー<6628>:172円(同+9円)
買い優勢。来年3月をめどに、パイオニア<6773>のAV(音響・映像)機器子会社と経営統合することで合意したと伝わったことが材料視されている。経営統合により製品開発力を高めるほか、生産や物流の集約などでコスト削減を急ぐもようで、シナジー効果に期待感が高まる格好に。なお、パイオニアは数十億円規模の同社株を取得する見通しと。
アルデプロ<8925>:263円(同+35円)
急伸。「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載解消を発表したことが材料視されている。不動産市況の好環境を受けて、利益率が改善するなど業績回復が背景。同時に、優先株式に対する剰余金の配当、普通株式3000株以上を保有する株主を対象とした株主優待制度の再開なども発表したことも前向きに捉えられている。
スターバックス<2712>:1303円(同+11円)
3日続伸。上期の営業利益見通しを70.0億円から82.5億円へ、通期見通しを115.5億円から130.5億円へとそれぞれ上方修正したことが好感されている。「ストロベリー ディラト フラペチーノ」をはじめ、デザート風飲料「フラペチーノ」の期間限定商品などが好調であることが寄与。なお、本日は47都道府県で唯一店舗のなかった鳥取県に出店するとも伝わっている。
アイサンテクノ<4667>:2450円(同+249円)
買い優勢。自動車関連技術の開発を手掛けるZMPが、自動運転車の研究開発に使う新型の試作機を発売したと報じられたことが材料視されている。搭載したセンサーやカメラから得られる情報の解析作業を視覚的にわかりやすく処理でき、自動車メーカーや研究機関などに向けて拡販するようだ。同社は自動運転関連と位置付けられ、あらためて物色が向かっている。
エナリス<6079>:1394円(同+31円)
買い先行。2016年の電力小売り全面自由化に合わせて、新電力同士で電力を融通し合えるネットワークを構築すると報じられたことが材料視されている。加入企業は電力不足の際に他社から調達でき、顧客へ電力を安定供給できると。新電力への届け出企業数が急増する中で、新たなネットワークの構築に関心が高まる格好に。
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