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ソフトブレーン Research Memo(4):システム開発事業が事業構造改革の効果で黒字転換

注目トピックス 日本株

■決算動向

(2)セグメント別動向

○eセールスマネージャー関連事業
ソフトブレーン<4779>の「eセールスマネージャー関連事業」の業績は、売上高が前年同期比13.7%増の1,201百万円、セグメント利益が同21.3%増の125百万円と2ケタ増収増益となった。2013年に受注した大型顧客数社から、eセールスマネージャーの利用部門拡大による追加注文が増加したことや、新規顧客の開拓が進んだことが収益拡大に寄与した。また、営業マン育成コンサルティングやプロセスマネジメント大学といった各種コンサルティングサービスも、eセールスマネージャーの導入時に合わせて受注するケースが増えるなど、クロスセルも好調だった。

「eセールスマネージャー」の機能拡充に向けた開発費やマーケティング費用、人件費などの増加があったものの増収効果により吸収し、セグメント利益率は10.4%と前年同期比で0.6ポイント上昇した。

○フィールドマーケティング事業
「フィールドマーケティング事業」の業績は、売上高が前年同期比38.1%増の808百万円、セグメント利益が同27.7%増の152百万円と好調に推移した。前下期に受注した大手消費財メーカーからの大型定期案件の寄与に加えて、消費財メーカーによる販促業務のアウトソーシング化の流れが追い風となっている。

また、新規サービスである「Point of Buy®購買理由付データ」提供サービスに関しては、まだ業績への影響は軽微となっているものの、対象会員数が11万人を突破してきたことでデータ収集力も向上し、今後の事業拡大に向けたインフラ構築が着実に進んでいると言えよう。

セグメント利益率は18.9%と前年同期比で1.5ポイント低下したものの、引き続き高水準を維持している。

○システム開発事業
「システム開発事業」の業績は、売上高が前年同期比19.0%増の226百万円、セグメント利益は0.2百万円(前年同期は58百万円の損失)の黒字に転換した。前年同期は特定顧客向け不採算案件の影響が第2四半期まで残ったが、子会社の売却やニアショアの活用など事業構造改革を進めてきた効果で、損益的には収支均衡ラインを維持できる体制まで改善した。

○その他事業
「その他事業」の業績は、売上高が前年同期比6.0%増の215百万円、セグメント利益は11百万円(前年同期は7百万円の損失)に黒字転換した。ソフトブレーン・インテグレーションでは、iPad等スマートデバイスを用いた業務コンサルティング及び教育サービス事業が、「eセールスマネージャー」とのクロスセル効果もあって好調に推移した。一方、ダイヤモンド・ビジネス企画の出版事業も、企業の社史出版やタイアップ出版などのニーズが拡大し、増収増益となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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