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ボルテージ Research Memo(1):恋愛ドラマアプリに加え、男性取り込みと海外展開で更なる成長へ

注目トピックス 日本株

ボルテージ<3639>はモバイルコンテンツの企画・制作・配信を行う企業であるが、創業して以来、企業理念「アート&ビジネス」に基づき、モバイルコンテンツ市場を開拓して成長を遂げてきた。ドラマアプリとは、モバイル端末で気軽に楽しむことができる、ストーリー型のコンテンツのこと。恋愛やサスペンスといった様々なストーリーを、自分が主人公となって読み進めることができる、ゲームでもマンガでもない、新しいスタイルのエンターテインメントとなっている。

モバイルコンテンツは配信プラットフォームによって課金方法が変わり、ひいては売上を左右するカギとなる指標も変わってくる。同社もフィーチャーフォンからスマートフォンへという携帯端末の変化に合わせて、配信プラットフォーム、モバイルアプリの商品構造、課金システムなどを大きく変えてきている。現在の中核市場はOS系プラットフォーム(App StoreやGoogle Play)での市場であり、この成果は着実に積み上がりつつある。

現在の主力の恋愛ドラマアプリにおいては、同社は国内外で圧倒的な地位を確立している。主たるユーザーが女性であるため、現在、同社は男性ユーザーの取り込みと、海外市場の開拓に注力しており、これらを成長戦略の柱の1つとしている。この戦略に沿って、男女向けのサスペンスアプリをローンチしたが、これまでのところは順調な出だしとなっている模様だ。海外市場についても英語翻訳版アプリに加えて海外のオリジナルアプリを配信中で、認知度及び売上高は順調に成長が続いている。

業績は恋愛ドラマアプリの好調を背景に、売上高では2ケタの高成長が続いている。一方、利益面では米国子会社の赤字が続いているため、伸び悩んでいるように見える。米国子会社の赤字がなくなるだけでも増益インパクトは大きく、ROEを始めとする財務指標も大きく改善することになる。ROE改善は株価バリュエーションにも好影響を及ぼすと期待され、今後の米国子会社及び海外事業の動向が注目される。

■Check Point
・恋愛ドラマアプリを最大の収益源にサスペンスなどの領域を開拓
・「エンターテインメント」ジャンルで極めて高い人気を誇る
・「男女向けアプリ&米国を始めとする海外展開」戦略でユーザー層拡大へ

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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