ハーモニック---過去最高の業績へ順調、用途は医療などにも拡大
[14/10/29]
提供元:株式会社フィスコ
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ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は、高精度減速装置「ハーモニックドライブ(R)」の製造・販売を手がけている。「ハーモニックドライブ(R)」の学術的・一般名称は「波動歯車装置」であり、米国の発明家C.W.マッサーによって生み出された。その製品化にあたり1964年、同社の前身長谷川歯車と米国のUSM Co.,Ltdが技術提携を行って日本初の波動歯車装置「ハーモニックドライブ(R)」の実用化に成功。1970年に両社の共同出資で同社が設立された。波動歯車装置「ハーモニックドライブ(R)」とは同社の製造販売する製品にのみ使用される登録商標である。
波動歯車装置「ハーモニックドライブ(R)」誕生以来、1980年代の産業用ロボット向け、1990年代の半導体製造装置向け、2000年代の薄型パネル製造装置向けでの需要を経て、小型軽量・高精度を遂げており、モーター、センサー、コントローラーなどの制御システムまでを含むトータル・モーション・コントロールの提供を可能にしてきた。今後は医療、航空、宇宙などへの用途拡大が期待される。
リーマン・ショック後も赤字に陥ることなく、2015年3月期は売上高で前期比16.2%増の24,500百万円、経常利益で同36.9%増の6,600百万円と大幅増収増益かつ過去最高の売上高と利益を見込んでいる。足元においても地域では中国、用途別では産業用ロボットを中心に順調な業績推移となっており、現在のところ業績面でのかげりは見られない。
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