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白鳩 Research Memo(6):海外サイトに出店、海外からの注文にも対応できる体制を整備

注目トピックス 日本株

■中期成長性の考察

(2)海外市場の成長

白鳩<3192>はこれまでに、中国・アリババグループの「天猫国際(Tmall)」や楽天の海外向けモールなどを通じて、海外顧客を対象にしたサイトを出店してきている。2014年10月現在では、中国・香港・シンガポール・インドネシアが現地サイトの対象地域となっている。それに加えて、2014年2月には、自社運営のグローバルサイト(中国語・英語)を開設した。現状では、同社は海外顧客向け発送も京都の本社配送センターから行っているため、注文ルートがどうであれ、収益への差はない。

同社の海外顧客向け売上高は直近でも3%以下にとどまっている。しかし、伸び率は国内向け売上高の伸びを大きく上回っており、前年同月比で倍増という月も珍しくない状況にある。

海外顧客を国・地域別に分類すると、中国・台湾・シンガポールなどの東アジアの顧客が全体の約80%を占めている。米国・オーストラリア・イギリス・フランス等が約15%、その他が約5%という内訳だ。同社は、体格や骨格の違いなどを考慮して、海外市場については「東アジア」にフォーカスして今後もマーケティング活動を行う戦略だ。東アジアは時差が小さく、メールやチャット対応もしやすいという側面もある。現在15%を占める欧米地域からの注文も、現地在住の日本人あるいはアジア人からの注文が主体となっているとみられる。

東アジアの中でも同社が特に期待を寄せるのは中国だ。経済産業省の調査によれば、中国のEコマース化率は日本よりも高く、Eコマース市場規模の成長率も遥かに高くなると予想されている。同社は中国語サイトを整備し、問い合わせに対しても中国語で対応できる体制を整えており、品揃えの豊富さとあいまって、中国の顧客にとって使い勝手が良い環境を整備済みである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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