ステップ Research Memo(9):神奈川県内における学習塾の激戦区への進出が経営課題
[14/12/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■中期戦略
(1)中期戦略
ステップ<9795>は今後も神奈川県内での校舎数を拡大していく方針で、小中学生部門では2014年9月末の112校から160校へ、また、高校生部門では同様に12校から20校まで拡大していく計画となっており、10年程度かけて目標を達成していく考えだ。
新設校のペースが年間で4〜5校と緩やかなのは、教師の育成に時間がかかるためで、教育の質を重視するという同社の経営理念からきている。このため、生徒数の増加ペースも平均で4%程度となり、授業料が同水準であれば売上高の平均成長率も4%程度になると予想される。
今後の経営課題としては、学習塾の激戦区である横浜北部、東部、及び川崎市での不動産物件探しとなる。特に、東急田園都市線や東横線などの人気エリアにおいては、60〜70坪程度で同社の条件に適う物件が出にくい状況となっており、仮に物件が出たとしても、賃料が他のエリアと比較して割高となる可能性がある。このため、こうした人気エリアにおいては、小中学生部門ではHi-STEPスクールの展開を厚めにしていく方針だ。
また、こうした激戦区では生徒の獲得競争も今まで以上に厳しくなることが予想される。同社のマーケティング戦略が生徒やその保護者等による「口コミ情報」を基本としているだけに、激戦区のエリアで生徒数を十分な水準まで確保するまでには、合格実績を積み重ねる時間が必要となる。従来、小中学生スクールの収益化するまでのペースは、1〜3年目に着実な実績を上げ、しっかりと地元での評判を高め、4年目以降に収益貢献する流れとなっているが、一定の生徒数を獲得するまでに当初は時間がかかる可能性もある。ただ、前述したように授業の質や成績向上、志望校への合格実績などの評価は折り紙つきであるだけに、開校すれば着実に成果となって表れてこよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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(1)中期戦略
ステップ<9795>は今後も神奈川県内での校舎数を拡大していく方針で、小中学生部門では2014年9月末の112校から160校へ、また、高校生部門では同様に12校から20校まで拡大していく計画となっており、10年程度かけて目標を達成していく考えだ。
新設校のペースが年間で4〜5校と緩やかなのは、教師の育成に時間がかかるためで、教育の質を重視するという同社の経営理念からきている。このため、生徒数の増加ペースも平均で4%程度となり、授業料が同水準であれば売上高の平均成長率も4%程度になると予想される。
今後の経営課題としては、学習塾の激戦区である横浜北部、東部、及び川崎市での不動産物件探しとなる。特に、東急田園都市線や東横線などの人気エリアにおいては、60〜70坪程度で同社の条件に適う物件が出にくい状況となっており、仮に物件が出たとしても、賃料が他のエリアと比較して割高となる可能性がある。このため、こうした人気エリアにおいては、小中学生部門ではHi-STEPスクールの展開を厚めにしていく方針だ。
また、こうした激戦区では生徒の獲得競争も今まで以上に厳しくなることが予想される。同社のマーケティング戦略が生徒やその保護者等による「口コミ情報」を基本としているだけに、激戦区のエリアで生徒数を十分な水準まで確保するまでには、合格実績を積み重ねる時間が必要となる。従来、小中学生スクールの収益化するまでのペースは、1〜3年目に着実な実績を上げ、しっかりと地元での評判を高め、4年目以降に収益貢献する流れとなっているが、一定の生徒数を獲得するまでに当初は時間がかかる可能性もある。ただ、前述したように授業の質や成績向上、志望校への合格実績などの評価は折り紙つきであるだけに、開校すれば着実に成果となって表れてこよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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