メディシス Research Memo(7):決算発表後に株価は大きく下落、収益性の改善などで再評価も
[14/12/10]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■株主還元策
メディカルシステムネットワーク<4350>は株主還元策として配当金による還元を基本としている。配当金に関しては、財務体質の強化、事業規模の拡大、人材育成などのために必要な内部留保を確保しつつ、業績に見合った形で安定配当を行うことを基本方針としている。2015年3月期については前期比横ばいの8円(中間配当、期末配当が各4円)、配当性向では27%の水準を予定している。
同社の株価は2014年3月期決算の発表後に大きく下落し、現在は300円台の水準で推移している。株価の下落要因として、医薬品卸売会社との仕入価格交渉の結果、2014年3月期業績が会社計画を下回ったことや、2015年3月期業績見通しについても、医薬品等ネットワーク事業における大口先の脱退による収益の一時的な伸び悩み、薬価改定に伴う調剤薬局事業の減益見込みなどネガティブ材料が出たことが考えられる。
ただ、前述したようにネットワーク事業においては、大口先の脱退の影響が軽微であったことや、新規加盟店舗数の増加ペースが加速していること、調剤薬局事業においても第2四半期に入って収益性の改善が確認されたことなどから、今後は同社の成長戦略を再評価する動きが出てくるものと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<FA>