極洋 Research Memo(7):利益こそ未達だが定性的にはかなりの充実
[14/12/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■中期経営計画
極洋<1301>グループは、2015年3月期を最終年度とする中期経営計画「パワーアップキョクヨー2015」を発表しており、この中では「商品の充実」を主命題とし、数値目標として営業利益50億円を掲げてきた。しかし残念ながら、この数値目標の達成は難しいと言わざるを得ないが、中期経営計画の目的は、定量的な数値目標を達成するだけではなく、企業体質の改善など定性的な面も含まれる。特に今回の中期経営計画では、魚価などの市況に左右されない部門の拡充を図ることが大きな目的の1つであったが、この点では、家庭用冷凍食品市場への参入、業務用冷凍食品の拡充、常温食品における大手量販店とのPB商品取引開始、クロマグロの完全養殖事業の進展、冷蔵倉庫事業の拡大、冷蔵運搬船事業のスリム化(効率化)など、その目標は達成されたようだ。会社もこの点では手応えを感じているようで、今回の中期経営計画は利益の水準こそ未達であったが、定性的な内容ではかなり充実した結果であったと言えそうだ。
同社では現在、次の中期経営計画を策定中であり、数値目標はどの辺りに設定するか不明であるが、今後の同社の変化を見るためにも次の中期経営計画の定性的な目標にも注目しておきたい。
なお、参考までに上記新株予約権付社債の転換価格は337円である。当然のことながら、その転換価格を意識した中期経営計画ということは言えるかもしれない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<FA>
極洋<1301>グループは、2015年3月期を最終年度とする中期経営計画「パワーアップキョクヨー2015」を発表しており、この中では「商品の充実」を主命題とし、数値目標として営業利益50億円を掲げてきた。しかし残念ながら、この数値目標の達成は難しいと言わざるを得ないが、中期経営計画の目的は、定量的な数値目標を達成するだけではなく、企業体質の改善など定性的な面も含まれる。特に今回の中期経営計画では、魚価などの市況に左右されない部門の拡充を図ることが大きな目的の1つであったが、この点では、家庭用冷凍食品市場への参入、業務用冷凍食品の拡充、常温食品における大手量販店とのPB商品取引開始、クロマグロの完全養殖事業の進展、冷蔵倉庫事業の拡大、冷蔵運搬船事業のスリム化(効率化)など、その目標は達成されたようだ。会社もこの点では手応えを感じているようで、今回の中期経営計画は利益の水準こそ未達であったが、定性的な内容ではかなり充実した結果であったと言えそうだ。
同社では現在、次の中期経営計画を策定中であり、数値目標はどの辺りに設定するか不明であるが、今後の同社の変化を見るためにも次の中期経営計画の定性的な目標にも注目しておきたい。
なお、参考までに上記新株予約権付社債の転換価格は337円である。当然のことながら、その転換価格を意識した中期経営計画ということは言えるかもしれない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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