シュッピン Research Memo(8):質の高い高ROE、株価バリュエーションへのプレミアムも
[14/12/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■財務分析と業績動向
(1)財務分析
シュッピン<3179>の2014年3月期末のROE(自己資本利益率)は24.9%と非常に高い値であった。これは世界的な標準に照らしても高いと言える水準だ。内容を見るとROA(総資産経常利益率)が17.8%と高く、質の高いROEとなっていると言える。
総資産回転率は4.03回/年と非常に高い値となっている。これは同社が店舗投資を極力抑えたeコマース型企業であることに由来している。前年との比較では総資産回転率が上昇しているが、これは売上高が成長する裏側で、資産の伸びが適度にコントロールされていたためと推測できる。
同社は2017年3月期までの中期3ヶ年経営計画を策定済みだ。その業績計画と一定の仮定で算出したバランスシート項目に基づいて予想ROEを試算したところ、2017年3月期のROEは29.5%に上昇するとの結果が得られた。一般に、ROEと株価バリュエーションには正の相関が見られるため、今後、同社のROEの高さや中期的な一段の上昇可能性が認識される過程では、株価バリュエーションへのプレミアム付与も期待できよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<FA>
(1)財務分析
シュッピン<3179>の2014年3月期末のROE(自己資本利益率)は24.9%と非常に高い値であった。これは世界的な標準に照らしても高いと言える水準だ。内容を見るとROA(総資産経常利益率)が17.8%と高く、質の高いROEとなっていると言える。
総資産回転率は4.03回/年と非常に高い値となっている。これは同社が店舗投資を極力抑えたeコマース型企業であることに由来している。前年との比較では総資産回転率が上昇しているが、これは売上高が成長する裏側で、資産の伸びが適度にコントロールされていたためと推測できる。
同社は2017年3月期までの中期3ヶ年経営計画を策定済みだ。その業績計画と一定の仮定で算出したバランスシート項目に基づいて予想ROEを試算したところ、2017年3月期のROEは29.5%に上昇するとの結果が得られた。一般に、ROEと株価バリュエーションには正の相関が見られるため、今後、同社のROEの高さや中期的な一段の上昇可能性が認識される過程では、株価バリュエーションへのプレミアム付与も期待できよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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