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USS Research Memo(9):新会場への投資で会員の利便性を向上

注目トピックス 日本株

■2015年3月期業績見通し

(2)拠点戦略

2015年3月期の設備投資額(支出ベース)は3,600百万円を計画している。このうち主なものは8月にオープンした新岡山会場の建設費用となっている。新会場は立地場所が山陽自動車道「山陽IC」出口すぐの場所にあり、交通の利便性が向上することで、オークション参加業者、並びに出品台数の増加が期待されていたが、地方拠点ということもありまだ目立った集客増にはつながっていない模様だ。このため、ユー・エス・エス<4732>では地域周辺でのPR活動を強化しながら集客力を高め、出品台数の増加につなげていく考えだ。

その他の会場に関しても、静岡、札幌会場でオークション会場施設の建替えの検討に入っている。いずれの会場も開設してから16〜18年が経ち、コンピュータシステムも含めた設備の老朽化が目立っていた。会員の利便性向上を図ることもあって、同一敷地内で新会場の建替えを予定している。収容能力は現状と変わらないが、来場者数を増やしていくことで、出品台数の増加を進めていく計画だ。設備投資額としては静岡会場が2,000百万円、札幌会場が3,000百万円程度とみられ、2016年3月期以降に具体的な計画が進むものとみられる。その他のオークション会場に関しても、利便性や快適性の向上につながる設備の更新投資を行い、来場者数を増やすとともに、出品台数を増加させて市場シェアの拡大につなげていきたい考えだ。

なお、2013年8月にオープンした名古屋の新会場は当初の計画どおり、来場者数の増加によって出品台数も増加している。利便性が向上したことに加えて、社員の接客マナーを向上する取り組みを強化したことも来場者数の増加につながったとみられる。また、セリの同時進行を可能とするレーンの増設によって、オークション時間が短縮し、生産性の向上にもつながっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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