カイオム Research Memo(5):最終年度の16年12月期に売上高3,452百万円、営業利益651百万円へ
[14/12/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■中期計画
(1)中期計画の概要
カイオム・バイオサイエンス<4583>は2016年12月期を最終年度とする中期計画を2014年5月に発表している。業績計画は表のとおりで、2016年12月期に業績が飛躍し初の黒字化を達成する見通しとなっている。なお、感染症領域の開発強化を打ち出していることから、研究開発費が2015年12月期以降、当初の前提よりも膨らむ可能性はあるが、基本的な戦略及び方向性に関しては変わらない。
2015年12月期の売上高は732百万円を見込んでいる。創薬アライアンス事業において、完全ヒトADLib(R)システムによる試験的契約の拡大による収益貢献を見込んでいるほか、リード抗体ライセンスアウト事業では、抗セマフォリン3A抗体の導出を計画している。また、基盤技術ライセンス事業においては富士レビオからのロイヤルティ収入の増加を見込む。
2016年12月期の売上高は3,452百万円と一気に拡大するが、けん引するのは基盤技術ライセンス事業となる。完全ヒトADLib(R)システムの完成度向上に伴い、国内外の複数企業との基盤技術ライセンス契約が進むことで、大幅増収を見込んでいる。同社では契約企業数は限定した数にとどめることを考えている。同社自身でもリード抗体の開発を目指す創薬主体の企業を目指しているためだ。現在は主にがん領域をターゲットに開発プロジェクトが進んでいるが、前述したように今後は感染症領域の開発も強化していく方針となっている。
同社では今後も、完全ヒトADLib(R)システムをコアとして関連する先端技術を持つ企業と提携を図りながら、高付加価値リード抗体の創製を可能とする創薬プラットフォームを確立し、同社の経営ビジョンでもある「究極のオーダーメイド医療」の実現(2023年をターゲット)を目指していく考えだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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