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【2015年のグローバルマーケット(株・為替・コモディティ)の相場展望は?】

注目トピックス 日本株
eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎氏に聞きました。今年の相場はどのように動くでしょうか?

小野田氏:アベノミクス、米国の利上げ、原油安、サイバー攻撃、中東情勢、ギリシャ政局などは引き続き相場のキーワードとなりそうですが、最大の関心事は米国の利上げでしょう。利上げは米国経済の復興のシンボルといえる一方、借入主体にとっては金利負担増になることから株価の失速が警戒されます。また、日本では輸入物価の上昇によるコストプッシュ・インフレが加速しインフレ・レジームへの転換期にあると言えそうです。

■株式市場
2015年の株式市場は利上げを意識して神経質な展開が予想されます。2015年は突然急落が起きることを想定しておき、いつでも資金を引き上げられる短期的な取引に終始する方が良いと思われます。海外では中国の不動産バブルが崩壊に警戒しています。中国から発表される情報は断片的なもので実態が分かりにくいですが、中国の不動産関連企業のデフォルトや実質的な金融引き締めのニュースには注目です。突発的に上海株式市場や中国が主要消費国となっている銅の国際価格が暴落することがあるかもしれません。

■為替相場
米国の利上げによって、ゼロ金利政策と量的緩和政策を続ける日本に比べて利回りで魅力的になるため、買われる流れが続くと予想します。一方で新興国は自国通貨の防衛のために利上げせざるを得ないでしょうが、これが新興国経済への打撃となるでしょう。新興国の株式や高利回りが魅力的とされる債券に急落のリスクが生じるでしょう。

■コモディティ
原油安の要因として、米国の利上げ観測により原油の相対的な価値が下がっていることや、世界的な需要減速も要因になっていると思われます。OPECが大規模な減産をしない限り原油安のトレンドはしばらく続くと見ていますが、原油に依存する産油国にとっては大問題であることに加え、原油安による採算割れから米国のシェールオイル関連企業の破綻があれば、破綻企業に融資している金融機関や破綻企業にファンド等の形で投資している投資家に損失が発生するでしょうから予期せぬショックがあるかもしれません。

1月22日(木)に開催予定のeワラント証券主催 『日本株&eワラント投資セミナー』(By eワラント&フィスコ)より抜粋。




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