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ケンコーマヨ Research Memo(8):2Qはタマゴ加工品・総菜関連が好調に推移

注目トピックス 日本株

■業績動向

(3)事業セグメント別動向

○調味料・加工食品事業
ケンコーマヨネーズ<2915>の主力の調味料・加工食品事業の売上高は前年同期比3.2%増の24,985百万円、セグメント利益は同8.5%減の1,244百万円となった。減益要因は前述したように原材料コストの上昇や生産拠点統合による一時的な費用増が主因となっている。

商材別の売上動向を見ると、サラダ・総菜類は前年同期比3.7%増の8,317百万円(販売重量は2.3%増)と堅調に推移した。主力商品のポテトサラダが外食向けを中心に新規採用されたほか、パンプキンサラダが製パン向けに伸長した。また、2013年9月に新たに市販用として発売した「サラダのプロがつくった」サラダシリーズが、自社ブランドだけでなくCVSのPB商品として採用されるなど好調に推移した。

マヨネーズ・ドレッシング類は前年同期比4.5%減の8,354百万円(販売重量は7.4%減)とカテゴリー別では唯一減収となった。焼きこみパン用マヨネーズや外食向けドレッシングの新規採用が進んだほか、「世界のソース」シリーズも前年同期の14品目から18品目にアイテム数を拡充する等で順調に売上げを伸ばしたが、ファストフード業界向けの不振が響いた格好となった。なお、前下期よりマヨネーズの価格改定を段階的に行ってきたことで、重量当たり販売単価は3%程度上昇している。

タマゴ加工品は前年同期比12.0%増の7,787百万円と好調に推移した(販売重量は10.6%増)。サンドウィッチ用や焼き込みパン用のタマゴサラダ、お弁当用の厚焼きタマゴやゆで卵等、様々な加工形態の商品がCVS、製パン向けを中心に伸長した。

また、4月より稼働を開始した静岡富士山工場は、割卵からの量産ラインを構築したことで、従来よりも品質・味覚が向上し、新規顧客の開拓も順調に進んでいるようだ。当初の計画では第1四半期までに子会社の(株)関東ダイエットエッグ・新座工場の統合移管を完了する予定だったが、6月に発生した小火の影響等により、移管の完了が9月一杯となったことが費用増の一因となっている。

○総菜関連事業等
総菜関連事業等の売上高は前年同期比9.3%増の4,540百万円、セグメント利益は同54.9%減の149百万円と増収減益となった。売上高は2013年12月から開始した北海道エリア限定のカット野菜が順調に推移したほか、量販店向けにパスタサラダ等の既存商品が増加した。スーパーマーケット業界における総菜品の売上成長率が6%程度であったことからすると、業界平均を上回る伸長になったと言える。一方、利益面では、鶏卵や野菜価格上昇が減益要因となった。

○その他
その他セグメントの売上高は、サラダカフェ(株)で展開するサラダ専門ショップの収益に加えて、海外事業の持分法投資損益が利益に含まれている。当第2四半期累計の売上高は前年同期比3.9%減の564百万円、セグメント損失は134百万円(前年同期は117百万円の損失)となった。このうち、海外事業分を除いたセグメント利益で見れば3百万円と前年同期の7百万円から減少している。当第2四半期累計期間ではサラダ専門ショップ16店舗のうち高島屋京都店のリニューアルを実施した。

一方、海外事業の投資損益は中国事業の損失が125百万円から95百万円に縮小したものの、昨年秋より工場が本稼働したインドネシア事業が43百万円の損失となったことで、合計の持分投資損失としては124百万円から138百万円に拡大している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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