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注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、マツダ、OTSなど

注目トピックス 日本株

トヨタ<7203>:7677円(前日比-8円)
売り優勢。週末の報道では、15年3月期営業利益は前期比2割弱増えて、2兆7000億円前後になる可能性が高いと伝わっている。従来予想は2兆5000億円であった。「RAV4」などが北米市場で好調だったほか、円安効果も想定より1000億円以上膨らむもよう。ただ、現在の市場コンセンサスは2兆7000億円をやや上回る水準となっており、ポジティブなインパクトは限定的。全体相場が売り先行になっていることも逆風に、短期的な出尽しムードも強まる状況のようだ。なお、10-12月期の決算発表は2月4日の予定。

マツダ<7261>:2460.5円(同-99.5円)
急反落。今期の業績観測報道が伝わっているが、ネガティブ視する動きが先行しているようだ。4-12月期営業利益は2割増の1500億円程度となり、同期間では過去最高になったもようとされている。ただ、市場予想は1600億円弱であり、観測数値は想定をやや下回る状況となっている。通期業績の上振れ幅は想定より縮まるといった見方にも。また、足元での為替市場での円高進行、とりわけ、対ユーロに対する円高も警戒材料に。

レーザーテック<6920>:1425円(同+155円)
急伸。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の5億円から17.5億円にまで大幅上方修正。第1四半期は0.9億円の水準にとどまっていたため、素直に修正幅の大きさがインパクトにつながっている。為替変動に伴う輸出製品の売上増加、製品売上の一部前倒し計上などが背景に。通期予想や配当予想の見直しは現在精査中、上半期決算時に開示するとしている。野村では目標株価を1574円にまで引き上げへ。

ソディック<6143>:1009円(同+92円)
大幅続伸。OEMラボラトリーが3Dプリンター製の金型を米HP向けに受注したと報じられている。OEMラボラトリーは昨年、同社グループに参入している企業である。株価の下げ止まり感も意識されてきているなか、3Dプリンター事業への期待感が再燃する格好にもなっているようだ。

豊田合成<7282>:2590円(同+111円)
大幅続伸。ホンダ<7267>では「アコード」の北米向け次期モデルについて、タカタ<7312>ではなく、同社製のエアバッグを採用すると一部で伝わっている。ホンダでの採用を皮切りに、今後需要シフトが強まるとの期待感なども高まる展開になっているようだ。運転席、乗員のひざ前の部分、側面の各エアバッグに採用されるもよう。なお、同報道を受けてタカタは売りが先行する展開になっている。

フェヴリナ<3726>:323円(同+32円)
大幅反発。2月1日付でマザーズから東証2部へ市場変更すると発表しており、材料視されているようだ。なお、同社は2月1日付で「フォーシーズホールディングス」に商号変更する予定。前週末には情報企画<3712>やインタトレード<3747>、アジェット<7853>なども東証2部への市場変更を発表している。

さくら<3778>:633円(同+36円)
大幅続伸。第3四半期(14年4-12月)決算発表と同時に、15年3月期の通期業績予想を上方修正しており、好感した買いが先行している。第3四半期累計の営業利益は前年同期比34.1%増の7.03億円で着地。また、通期の営業利益予想は従来の6.90億円から9.00億円に引き上げた。VPS・クラウドサービスを中心に売上高が当初予想を上回ったほか、運用改善等による電力費増加の抑制、リース料・減価償却費が想定を下回ったことなどが要因。

アクシーズ<1381>:1613円(同+214円)
一時ストップ高。上期(14年7-12月)決算を発表している。営業利益は前年同期比約5.3倍の7.12億円と大幅な増益で、通期計画(6.70億円)を超過した。国産鶏肉の需要が高まっていることが追い風となっているほか、製品歩留り向上を中心とする効率化なども増益に寄与した。なお、通期業績については従来予想を据え置いている。好業績を背景に取引時間中としては昨年8月20日以来の1600円台乗せ。

OTS<4564>:487円(同+62円)
反発。同社が抗がん剤を開発中のタンパク質メチル化転移酵素ファミリーに関して、共同研究者であるシカゴ大学医学部の浜本隆二准教授と中村祐輔教授らが学術誌「Nature Reviews Cancer」に総説論文を公表したとのリリースを開示している。この論文は、メチル化転移酵素ががんの発生や進展過程において重要な働きをしていることをまとめたもので、同社はこれらの酵素に対する分子標的治療薬の開発をさらに推進していくという。



<KO>

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