【2015年の相場展望】(D)注目企業に訊く(5/5):アデランス(訂正)
[15/02/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
1月29日にフィスコが開催した個人投資家向けセミナー「FISCOアプリで読み解く2015年の相場展望」では、注目企業として「シュッピン<3179>」「SHIFT<3697>」「アバント<3836>」「アドベンチャー<6030>」「アデランス<8170>」を取り上げ、アナリストの小林あやと、各社のIR担当者との質疑応答を実施した。うち、「アデランス<8170>」の主な内容は以下の通り。
■アデランス<8170>の事業概要
女性用ウィッグ(かつら)で国内トップの毛髪関連企業。男女向けオーダーメイドかつら「アデランス」、女性向け既製品「フォンテーヌ」で高い認知度を誇るほか、海外では毛髪移植「ボズレー」や、男性用オーダーメイドかつら「ヘアクラブ」を展開する。
■フィスコの注目ポイント
・圧倒的なブランド認知度の高さ
主力ブランド「アデランス」はオーダーメイドかつらの代名詞となっており、自社開発した人口毛髪による品質の高さが顧客に支持されている。
・国内女性向けと海外で成長余地
国内女性向けでは、強力な知名度をテコに比較的若い層から安価で手軽な既製品(レディメイド)ウィッグになじんでもらい、将来的にオーダーメイドかつらへのステップアップを狙う戦略。海外では、買収した米ヘアクラブ社が米国男性用オーダーメイドかつらでシェアトップであり、競合も少ないなかで、増毛や植毛、女性向けの展開を狙う。
・今期は大幅な増配予想
2015年2月期の配当は、前期の10円から5円増となる15円を予定している。
■質疑応答
Q:米国のヘアクラブ100店舗で、1月から増毛サービスを開始すると報じられました。米国での増毛事業の展開について見通しや手ごたえを教えていただけますでしょうか?
A:米国市場では、日本で販売しているような増毛商品を扱っている競合会社がなく、新たな薄毛対策(Hair loss solution)として期待している。昨年から、テスト販売しているが、手ごたえを感じている。
Q:国内での市場開拓について、例えば若い女性のファッション感覚でのウィッグ着用など、新たな需要喚起につなげるための取り組みはどのようにお考えでしょうか?
A:現在の女性顧客のコアは60歳以上が80%以上である。今後の人口動態をみると、この年代層がコアであることは変わらない。しかしながら、40歳代から50歳代のお客様を獲得できると、市場拡大につながる。よりファッション性を重視した商品開発や販売拠点(たとえば、GMSなど)で販売を開始している。
Q:中国などアジア圏では美容や健康に対する意識が高まっており、韓国等ではこの需要を取り込むべく、美容や健康をテーマにした様々なツアーが組まれています。日本国内では訪日外国人客の増加に伴ってインバウンド消費が堅調に推移しているなか、この需要を取り込むような施策はお考えでしょうか?
A:百貨店でのウィッグ販売、また、アジア諸国に出店し、日本のブランドとして展開している。
フィスコ個人投資家向けセミナー
「FISCOアプリで読み解く2015年の相場展望」
2015年1月29日(木)18:30〜21:00開催
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