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トライステージ---15年2月期通期の業績予想を修正、各利益項目の上方修正で利益率は改善

注目トピックス 日本株
トライステージ<2178>は25日、2015年2月期(14年3月-15年2月)の業績予想の修正を発表。売上高を前回予想比10.9%減の321.68億円、営業利益を同11.1%増の9.08億円、経常利益を同16.8%増の9.19億円、純利益を同24.2%増の5.26億円に修正した。同社は、15年2月期に関しては、売上高よりも収益性や利益ベースでの目標必達を重視しており、この点については、目論見どおりの達成が視野に入ってきている。

売上高は、「メディア枠の仕入量適正化」によりメディア取引が減少したことや、前期の売上高を牽引した会員誘導型の顧客企業の出稿量が低下したことにより、想定を下回った。一方で収益率は、営業プロセス管理やメディア枠の仕入量適正化が順調に進捗したことで、想定以上に改善。さらに、販売費及び一般管理費が、諸経費の削減等などで想定を下回ったこともあり、各利益項目については上方修正となった。営業利益率は、前回予想2.3%から2.8%に、経常利益率は同2.2%から2.9%に、純利益率は1.2%から1.6%に改善している。

なお、「メディア枠の仕入量適正化」は、大量一括仕入れという従来のメディア枠の仕入方針を変え、メディア枠の見直しと需要に応じた柔軟な仕入を行うもので、既存事業の再成長のため、前期から本方針に転換している。これにより、多発していた不採算枠の値引きなどが減り、売上総利益率の回復への貢献も見られる。

業績は2010年2月期をピークにここ数年、低迷を続けてきたが、前述の方針転換などの奏功で着実に回復の動きが見られる。現中期経営計画は今年度が最終年度のため、15年2月期決算時には、新中期経営計画される見通し。新計画でどのような具体的な成長戦略が示されるかが、注目されそうだ。

トライステージは、ダイレクトマーケティングに関する総合的な支援サービスを展開する。テレビ通販事業者などダイレクトマーケティングを実施する企業に対し、メディア枠の販売から、「売れる商品」つくりのための番組制作、受注管理、物流・決済・顧客管理等の提案まで、ワンストップで提供する。なお、ASEANを中心とした海外市場への本格進出の拡大を目指しており、14年11月には、楽天<4755>のマレーシアにおけるECサイトを運営する楽天マレーシア社と連携を開始している。



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