ヒマラヤ Research Memo(7):売上高860億円、経常利益34億円、総店舗数187が中計目標値
[15/02/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■中期経営計画
現在、進行中のヒマラヤ<7514>の中期3ヶ年計画では、最終年度となる2017年8月期に連結売上高86,000百万円、経常利益3,400百万円を経営目標値として掲げている。計画達成の前提となる店舗数は、グループ全体で2017年8月期に187店舗まで拡大する計画となっている。
出店ペースとしては、ヒマラヤが年間10店舗ペースの出店を継続するのに対して、B&Dは2016年8月期に6店舗、2017年8月期に9店舗と出店を加速していく方針だ。これは東京オリンピック・パラリンピックの開催を2020年に控えて、首都圏を中心にスポーツ小売用品市場の拡大が期待されるためで、専門性の高いスポーツ用品店としての強みを活かして、拡大する需要の取り込みを進めていくことが狙いだ。
経常利益に関しては2016年8月期に過去最高益(2013年8月期2,671百万円)を更新し、更なる成長を目指していく。経常利益率に関しては、仕入在庫管理の徹底による値引き抑制やPB比率の上昇、仕入規模の拡大による価格交渉力の向上などによって総利益率の改善を進め、2017年8月期に4%を目指す計画となっている。
国内のスポーツ小売用品の市場規模は年間で約1兆5,000億〜1兆8,000億円の水準だが、市場の過半はまだ個人経営の店舗で占められているのが現状となっている。このため、今後も大手チェーン企業が新規出店によって市場を開拓する余地は大きいと言える。大手企業の出店競争が続くなかで、専門性の高い商品提案力やサービスなど「接客力」に重点を置く同社の経営方針は顧客への評価を着実に高めていくものと予想される。
なお、中期経営計画が達成されれば、次のステップとして売上高1,000億円が目標となってくる。同社の場合、東北・北海道などまだ進出していないエリアが残されており、将来的にはこうしたエリアへ展開することで、売上高の更なる成長は可能とみられる。エリア拡大に当たっては、M&Aも経営の選択肢の1つになると考えられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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