スター・マイカ Research Memo(2):ユニークなビジネスモデルで安定的に収益を生み出す
[15/02/26]
提供元:株式会社フィスコ
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■会社概要
(1)沿革
スター・マイカ<3230>は2001年に代表取締役会長である水永政志(みずながまさし)氏が資産管理会社として設立した。同氏が前職である金融機関勤務時に、日本の不動産市場では入居中のファミリータイプの中古マンションの価格が空室の中古マンションに比べて安いことに着目し、入居中は賃貸、退去後はリノベーションを行い住居として売却する独自の事業モデルを構築した。設立後わずか5年で株式を大阪証券取引所ヘラクレス市場(当時)に上場した。また、中古マンションの買取再販だけでなく、賃貸用物件を長期保有するインベストメント事業も拡大し、現在に至っている。
同社が2011年に受賞したポーター賞(競争戦略論と国際競争力研究の第一人者であるハーバード大学のマイケル・E・ポーター教授に由来)とは、製品やプロセス、経営手法においてイノベーションを起こし、それを土台に独自性がある戦略を実行した結果、業界において高い収益性を達成・維持している企業に与えられる。賃貸中の中古マンションという売買機会の乏しい市場にフォーカスし、独自のオペレーションやファイナンススキームを構築することで賃貸と売買から安定的に収益を生み出す同社の“ユニークなビジネスモデル”が高く評価された。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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