スター・マイカ Research Memo(5):中古マンション事業が好調に推移し、増収増益
[15/02/26]
提供元:株式会社フィスコ
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■決算動向
(1)2014年11月期の業績概要
スター・マイカ<3230>の発表された2014年11月期の連結業績は、売上高が前年同期比2.6%増の13,901百万円、営業利益が同5.5%増の1,903百万円、経常利益が同4.5%増の1,286百万円、当期純利益が同3.8%増の772百万円だった。中古マンション事業が好調に推移し、増収増益を確保。新築価格の高騰から消費増税以降も中古マンションへの注目度は高く、堅調な決算内容となった。
営業利益は前期比5.5%増にとどまったが、積極的な物件取得により減価償却費は451百万円(前期比75.3%増)へ増加し、この結果、EBITDA(償却前営業利益)は2,354百万円(前期比14.2%増)となった。
各セグメント別の売上高は、中古マンション事業は前期比1.3%減の12,253百万円、うち賃貸が同14.3%増の2,120百万円、売買が同4.0%減の10,132百万円となった。賃貸が増収となり売買が減収となった要因は、積極的に物件を積み増したことに加え、賃借人の退室が予想以上に少なかった(販売が少なかった)ためであるが、同社の事業モデルのハイブリッド性(一方が落ちても他方で補える)による結果と言えるだろう。インベストメント事業は同57.3%増の1,199百万円、アドバイザリー事業は同21.2%増の448百万円となった。
売上総利益は、中古マンション事業が前期比6.0%増の2,932百万円、うち賃貸が同14.6%増の1,558百万円、売買が同3.4%減の1,385百万円だった。インベストメント事業は同44.4%増の242百万円、アドバイザリー事業は同16.7%増の356百万円となった。
なお、2014年11月期末の簿価に対する保有中古マンションの含み益は7,800百万円超となっており、前年同期末比で約2,600百万円増加している。
中古マンション事業の賃貸では、保有物件の増加により売上高・粗利益ともに順調に拡大。売買は、一部賃借人の退室遅れやリノベーションの工期遅れで売上高・粗利益ともに減少したが、中古マンション事業全体としては減収・増益となった。また、インベストメント事業では、収益不動産の取得に伴い賃料収入・売買益ともに増加し増収・増益となった。アドバイザリー事業は自社による仲介案件の増加等から増収となり、それに伴い利幅も拡大した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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