スター・マイカ Research Memo(8):大きな伸びしろのある中古マンション市場、政策の面でも追い風
[15/02/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■中長期展望
(1)市場環境
スター・マイカ<3230>が活躍する中古マンション市場は、今後も大きな伸びしろのある市場だと予想される。現在、日本では600万戸超の巨大な中古マンションストックが存在しているが、新築マンションの供給が依然として低水準であることから、今後も中古市場の一段の拡大が期待される。同社の活躍余地はさらに広がるだろう。
また、政策の面でも中古住宅市場には追い風が吹いている。欧米では住宅流通市場の主役が中古住宅(70〜90%)であるのに対し、日本ではまだ10%台にとどまっている。国土交通省では、「既存住宅(中古住宅)市場」の活性化において数値目標を設定しており、住宅流通市場における既存住宅のシェア(平成20年14%)を平成32年までに25%にするとの指針を示しており、その達成に向けて様々な政策を実行している。
マンションストックの増加や核家族化による世帯数の増加、人口の首都圏集中によって、特に大都市圏の中古マンション市場は、今後も加速度的に拡大すると考えられており、これも同社にとっては追い風だろう。
さらに、以下のような理由によって中古マンションに対する選好性は一段と高まっている。
●手頃な価格:新築より安い価格で、予算を抑えて希望の物件に住むことができる。
●豊富な選択肢:立地、グレード、間取り等、自分の好みで選ぶことができる。
●安心の実物購入:
新築マンションの多くが竣工前に契約するのに対して、中古マンションは居室スペース、眺望、管理状況、近隣コミュニティ等を実際に確かめてから買うことができる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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