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C&Gシステムズ Research Memo(6):アセアン地域では代理店及びOEM製品などで拡販を図る

注目トピックス 日本株

■決算動向

(2)2015年12月期の通期見通し

C&Gシステムズ<6633>では今期(2015年12月期)の通期業績を、売上高4,100百万円(前期比1.3%増)、営業利益300百万円(同7.7%増)、経常利益320百万円(同5.0%増)、当期純利益270百万円(同13.3%減)と予想している。当期純利益が減益となるのは、前期(2014年12月期)が税効果会計により約9千万円の利益(法人税等調整額のマイナス)が反映された特殊決算であったことの反動による。またセグメント別売上高は、CAD/CAMシステム等事業が3,450百万円(同1.2%増)、金型製造事業が650百万円(同1.6%増)と予想している。

事業環境の見通しとしては、国内では引続き製造業を中心に手堅い受注が期待できると見ている。一方で海外市場では、タイを中心としたアセアンで景気回復の兆しが見られ、北米の自動車業界も好調が続くと予想されるが、中国での成長率鈍化、韓国の景気冷え込み、北米での競争激化による利益率の低下などが懸念される。

このような環境下、同社では国内市場においては高い保守更新率の維持・向上による安定した収益を確保し、製品力(機能や精度)の更なる改善によって販売シェアを伸長させる計画だ。一方、海外市場においては日系企業へのフォローを継続すると同時に、アセアン地域ではローカル企業への知名度向上、代理店及びOEM製品を活用して拡販を図る。このような国内外における施策を着実に実行していくことで、上記の予想を達成する予定だ。

また同社の場合、ほぼ毎年スポット的な受注(100〜200百万円ほど)が飛び込んでくるが、上記の予想はこのようなスポット受注は見込んでおらず、確実に実現可能な保守的な予想とのことである。このような受注はスポット的とはいえ毎年恒常的に発生しており、今期もある程度は上乗せされる可能性がある。同社の事業では変動費率が低いので、受注(売上高)が増加すれば、その分は即利益増となる傾向にあるため、売上が上乗せされれば、利益も計画を上回る可能性が十分にあると言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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