クロスマーケ Research Memo(1):アジアNo.1総合マーケティンググループへ
[15/03/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
クロス・マーケティンググループ<3675>はマーケティングリサーチが主力の総合マーケティンググループ。主力のリサーチ事業のほかに、モバイル/スマートフォン向けWebサイト、アプリケーション、システムの企画、開発、運用などを行う事業も手掛ける。創業から2008年10月の東証マザーズ市場への上場までは調査会社向けのリサーチ業務が主体であったが、足元では一般事業会社向けが拡大。2012年以降、上海、シンガポールなどの海外拠点の開設やM&Aを行い、アジアを中心に8ヶ国に事業拠点を保有。2014年11月にアジアNo.1体制の確立に向けた中期経営計画(2015年12月期〜2017年12月期)を発表。マーケティングリサーチ会社から総合マーケティンググループへの転換を加速しつつある。
2014年12月期決算は、売上高が前期比29.4%増の8,141百万円、営業利益は同26.1%減の536百万円と、2ケタ増収ながら営業減益となった。2ケタ増収となったのは、2013年12月に行った主力のリサーチ事業でのM&Aが通期で寄与したことが主な要因。対照的に営業減益となったのは、消費税増税の影響による消費低迷でリサーチ事業の需要が減少したことと、業容拡大に伴う人員増加や本社移転に伴う一時的なコスト増、新規事業投資やアジアでの事業展開加速に絡んだ費用増が膨らんだことなどによる。
2015年12月期から事業領域と事業エリアの積極的な拡大を行い、アジアNo.1へ向けた土台づくりを加速する中期経営計画がスタート。初年度の売上高は同81.0%増の14,733百万円、営業利益は同76.3%増の945百万円と大幅増収、営業増益を見込む計画となっている。2014年11月に完全子会社化したKadence International BusinessResearch Pte. Ltd.(以下、Kadence)と、2015年2月に連結子会社化した(株)リサーチ・アンド・ディベロプメント(以下、R&D)がプラス寄与するためだ。
弊社では、足元の業績推移を見守る一方で、2015年12月期からスタートした中期経営計画の進展、特に子会社化したKadenceとR&Dとのリサーチ事業のシナジー効果の顕在化に注目している。
■Check Point
・先行投資の一時的なコスト増が営業減益の主要因
・中期経営計画を策定。成長ペースを持続、更に加速へ
・積極的なM&Aのシナジー効果の顕在化により成長ペースが加速
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
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2014年12月期決算は、売上高が前期比29.4%増の8,141百万円、営業利益は同26.1%減の536百万円と、2ケタ増収ながら営業減益となった。2ケタ増収となったのは、2013年12月に行った主力のリサーチ事業でのM&Aが通期で寄与したことが主な要因。対照的に営業減益となったのは、消費税増税の影響による消費低迷でリサーチ事業の需要が減少したことと、業容拡大に伴う人員増加や本社移転に伴う一時的なコスト増、新規事業投資やアジアでの事業展開加速に絡んだ費用増が膨らんだことなどによる。
2015年12月期から事業領域と事業エリアの積極的な拡大を行い、アジアNo.1へ向けた土台づくりを加速する中期経営計画がスタート。初年度の売上高は同81.0%増の14,733百万円、営業利益は同76.3%増の945百万円と大幅増収、営業増益を見込む計画となっている。2014年11月に完全子会社化したKadence International BusinessResearch Pte. Ltd.(以下、Kadence)と、2015年2月に連結子会社化した(株)リサーチ・アンド・ディベロプメント(以下、R&D)がプラス寄与するためだ。
弊社では、足元の業績推移を見守る一方で、2015年12月期からスタートした中期経営計画の進展、特に子会社化したKadenceとR&Dとのリサーチ事業のシナジー効果の顕在化に注目している。
■Check Point
・先行投資の一時的なコスト増が営業減益の主要因
・中期経営計画を策定。成長ペースを持続、更に加速へ
・積極的なM&Aのシナジー効果の顕在化により成長ペースが加速
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
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