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ホットリンク Research Memo(1):Socialgist買収により成長ポテンシャルが向上

注目トピックス 日本株
ホットリンク<3680>はTwitterやブログなどソーシャルメディアの投稿データを収集・分析し、企業経営に役立てるクラウドサービス事業を中心に展開している。2015年1月に米国のソーシャルメディアデータ提供会社Effyis.Inc(サービスブランド名:Socialgist。以下Socialgist)を22百万ドル(約2,596百万円)で買収した。

2015年12月期の連結業績はSocialgistの子会社化により、売上高が前期比135.7%増の2,423百万円、営業利益が同41.9%増の208百万円と大幅増収増益となる見通し。このうち、Socialgistの業績は全体の約半分程度を占めるとみられる。Socialgistは中国版TwitterであるSina Weiboのデータに関するフルアクセス権の販売ライセンスを世界で唯一取得している企業で、売上高は年率2ケタペースで成長を続けている。今回の買収によって、同社はソーシャルメディアのデータ流通プレイヤーとして、グローバル市場での重要な地位を確立したことになり、今後の成長ポテンシャルが一段と高まったと言えよう。

2015年12月期より国際会計基準となるIFRSを採用するが、第3四半期までは日本基準(のれん償却費用を計上する)での発表となるため、一時的に損益が悪化して見えてしまうことには留意する必要がある。特に、第1四半期に関しては、のれん償却費用の増加(14百万円→90百万円)※に加えて、M&A関連費用(100百万円強)が計上されるため、営業損失となる公算が大きい。
※当該数値は暫定として償却を10年間で計算しているため、今後監査法人との協議により変更になる可能性がある。

既存事業に関しては2014年12月期に成長のペースが鈍化したものの、これはソーシャルメディアデータを利活用する顧客層が、大企業から中堅企業に拡大していく中での過渡期として同社では捉えている。今期は「クチコミ@係長」「e-mining」など主力サービスの機能拡充と営業体制の強化により顧客数を拡大し、年率2ケタ増収を見込んでいる。

■Check Point
・世界レベルのビッグデータ解析技術が同社の強み
・主力サービスはともに増収、過去最高を連続で更新
・国内外での成長を推進し、売上高100億円の早期達成を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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