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MDV Research Memo(7):14年12月期はパッケージソフト好調、アドホック調査サービスも急増

注目トピックス 日本株

■業績動向

(1)2014年12月期業績

メディカル・データ・ビジョン<3902>の2014年12月期の業績は、売上高が前期比27.5%増の1,950百万円、営業利益が同24.2%増の260百万円、経常利益が同18.1%増の248百万円、当期純利益が同33.9%減の135百万円となった。営業外費用に上場関連費用11百万円が発生したことが、経常利益の伸びを抑えた。当期純利益は、税務上の累損を一掃したことにより法人税等が前期の4百万円から108百万円に跳ね上がり、減益となった。

事業部別売上高動向を見ると、好調なパッケージソフトの販売を反映してデータネットワークサービスが15.2%伸びた。データ利活用サービスは、アドホック調査サービスが72.5%増と急増したことから、54.8%の大幅な増収となった。

○季節性:第4四半期の売上高と営業利益のウェイトが大きい
売上高の4割弱を占めるデータ利活用サービスは、外資系製薬会社の利用が多く、それらの顧客の発注が第4四半期(10月-12月)に集中する季節性がある。データ利活用サービスの四半期ごとの売上高割合は、第1・第2四半期が各15%、第3四半期が28%、そして第4四半期が41%と偏重がみられる。

○貸借対照表:強固な財務体質
財務体質は、ソフトウェア製品の会社にみられるタイプのものだ。自社生産に特別な設備を必要とせず、また外注会社も利用しているため、固定資産に多額の投資は必要ない。2014年12月期末の現預金は、総資産の67.7%に相当する。無借金であるうえ、自己資本比率は85.4%と高い。

○キャッシュ・フローの状況
2014年12月期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローのプラスが投資活動によるマイナスを上回った。また、年度末の新規上場に伴う株式発行による973百万円の収入が、投資活動によるキャッシュ・フローを1,021百万円のプラスにした。その結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前期比1,120百万円増の1,799百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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