注目銘柄ダイジェスト(前場):東芝、ファストリ、日本通信など
[15/07/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
東芝<6502> 385.4 -9.3
売り優勢。不適切会計問題において、損失の計上を意図的に先送りしていたことがわかったと報じられている。手口の悪質性の高まりなどが意識されるなか、機関投資家の一段の処分売り圧力の強まりなど、先行き不透明感がさらに高まる状況ともなっているようだ。また、不適切会計で総額1700-2000億円の営業利益減額修正が必要になるとも伝わっているほか、米WHの一部株式売却を検討などとも報じられている。
ファストリ<9983> 56250 +1070
堅調。モルガンでは投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も49500円から65000円に引き上げている。システム投資加速が、最大のネックであるマークダウンロスを低減させる可能性があると指摘している。また、グループ営業利益の6割を占める「国内事業の利益率改善」は株価に織り込まれていないとも判断。本日、決算発表を控えている状況下、期待感なども高まる方向になっている。
日本通信<9424> 350 -22
売り先行。クレディ・スイスでは投資判断を「アウトパフォーム」から「アンダーパフォーム」に一気に2段階格下げ、目標株価も660円から310円にまで引き下げている。MVNO業界の拡大恩恵期待は、競合他社の台頭や価格競争、自身のリテールの弱さが露呈して崩れたと判断しているもよう。期待されたVAIOフォンなども低調なすべり出しと。新規事業の立ち上がりが見えるまでは業績に大きな変化は起こりづらいと指摘へ。
良品計画<7453> 24930 +2010
逆行高。前日に発表した第1四半期の決算が好材料視されている。営業利益は95.5億円で前年同期比44%増益となり、通期予想は300億円から320億円に上方修正している。中華圏を中心としたアジア地域の売上が計画を大きく上回っているもよう。第1四半期実績は先の観測報道値70億円を大きく上回り、修正した通期予想は会社計画並みであった市場コンセンサスを上回る状況に。
ビックカメラ<3048> 1456 -87
下げ目立つ。中国株式市場の大幅な調整を受けて、引き続き、インバウンド関連銘柄には影響懸念が強まる状況となっているもよう。都心での店舗展開に強みを持つ同社は、とりわけ、インバウンド需要の恩恵が期待されている銘柄でもある。また、天候不順の影響に伴う、足元のエアコン販売の状況なども、家電量販店各社にとって警戒材料視されているようだ。
ファーストコー<1430>:5370円(前日比+610円)
一時マイナスに転じたが、再度プラス圏に浮上。15年5月期決算を発表している。営業利益は前期比約3倍の7.94億円となり、従来予想の7.69億円を上回って着地した。期末配当についても32.00円から35.00円へと引き上げている。さらに、16年5月期の通期業績は営業利益で同86.8%増の14.84億円と引き続き大幅な伸びが見込まれている。一部市場予想の10億円や、観測報道の12億円を上回る計画でポジティブ視されているようだ。
WSCOPR<6619>:1350円(買い気配)
ストップ高買い気配。15年12月期の上期及び通期業績予想を上方修正している。上期営業利益見通しは従来の1.53億円から5.80億円(前年同期は0.86億円)へ、通期見通しは6.60億円から13.00億円(前期は3.32億円)へと大幅に引き上げた。電気自動車(EV)等車載用途でのリチウムイオンバッテリーの需要拡大を背景に、主要顧客からの受注が順調に推移しているほか、販売単価も期初想定を上回っているという。
マムドナルド<2702>:2567円(前日比-30円)
続落。6月既存店売上高は前年同月比23.4%減になったと発表している。10%以上の減収は12ヶ月連続で、減収率は5月(22.2%減)から悪化した。5月25日から開始した、サイドメニューが自由に選べる「新バリューセット」の効果などもあり、客数は同10.4%減(4月は14.2%減)と下げ幅が縮小した。ただ、客単価は同14.5%減(4月は9.3%減)と落ち込んだ。全店売上高は同23.5%減(4月は22.3%減)となった。
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