ウィルグループ Research Memo(4):良好な財務状況、配当性向は10%が目安
[15/07/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■2015年3月期連結決算
(3)財務状況
財務状況は良好である。当期純利益の計上により、純資産は前期末比23.8%増の3,139百万円となった。一方、シンガポールの人材紹介会社の買収や、拠点の拡充により固定資産が増加し、総資産は同31.7%増の8,022百万円となった。その結果、自己資本比率は同3.1ポイント減の38.0%となった。
一方、キャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが1,235百万円のプラス(前期は216百万円のマイナス)となった。投資活動によるキャッシュフローは685百万円のプラス(同250百万円のマイナス)となった。STCの子会社化のための投資が支出拡大の要因である。財務活動によるキャッシュフローは、257百万円のマイナス(同770百万円のプラス)だった。短期借入金を返済したのが要因である。
なお、参考までに前期の営業活動によるキャッシュフローのマイナスは会計上の締め日とクライアントからの入金日に10〜15日程度のタイムラグがあり、前期末において入金されなかったためである。これは、売掛金に計上された。ウィルグループ<6089>のクライアントは大手企業が多いため、入金日が厳格に守られていることが要因の1つになっている。従来は債権流動化を行い、営業キャッシュフローを黒字化していたが、同社のクライアントは大手企業が多いため、貸し倒れとなる危険性はほぼないうえに2014年3月期においては上場に伴う増資などによって潤沢なキャッシュの確保が見込めたため、これを実施しなかった。
(4)株主還元
同社は今後も成長を維持することと、株主への還元の両方のバランスを考慮し、配当性向10%を目安としている。一方、株式の流動性を高めるとともに、株主数を拡大するため2014年9月1日に株式を2分割した。2015年3月期は期末に1株当たり24円の配当を実施する。内訳は普通配当12円、東証1部への指定の記念配当として12円となっている。配当性向は20.7%となり、前期に比べ6.5ポイント増となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)
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(3)財務状況
財務状況は良好である。当期純利益の計上により、純資産は前期末比23.8%増の3,139百万円となった。一方、シンガポールの人材紹介会社の買収や、拠点の拡充により固定資産が増加し、総資産は同31.7%増の8,022百万円となった。その結果、自己資本比率は同3.1ポイント減の38.0%となった。
一方、キャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが1,235百万円のプラス(前期は216百万円のマイナス)となった。投資活動によるキャッシュフローは685百万円のプラス(同250百万円のマイナス)となった。STCの子会社化のための投資が支出拡大の要因である。財務活動によるキャッシュフローは、257百万円のマイナス(同770百万円のプラス)だった。短期借入金を返済したのが要因である。
なお、参考までに前期の営業活動によるキャッシュフローのマイナスは会計上の締め日とクライアントからの入金日に10〜15日程度のタイムラグがあり、前期末において入金されなかったためである。これは、売掛金に計上された。ウィルグループ<6089>のクライアントは大手企業が多いため、入金日が厳格に守られていることが要因の1つになっている。従来は債権流動化を行い、営業キャッシュフローを黒字化していたが、同社のクライアントは大手企業が多いため、貸し倒れとなる危険性はほぼないうえに2014年3月期においては上場に伴う増資などによって潤沢なキャッシュの確保が見込めたため、これを実施しなかった。
(4)株主還元
同社は今後も成長を維持することと、株主への還元の両方のバランスを考慮し、配当性向10%を目安としている。一方、株式の流動性を高めるとともに、株主数を拡大するため2014年9月1日に株式を2分割した。2015年3月期は期末に1株当たり24円の配当を実施する。内訳は普通配当12円、東証1部への指定の記念配当として12円となっている。配当性向は20.7%となり、前期に比べ6.5ポイント増となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)
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