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タカショー Research Memo(6):16年1月通期は増収・大幅な増益を見込む

注目トピックス 日本株
■決算概要

(2) 2016年1月期の業績予想

2016年1月期の業績予想についてタカショー<7590>は、期初予想を据え置いており、売上高が前期比5.0%増の19,404百万円、営業利益が同94.9%増の1,176百万円、経常利益が同66.0%増の1,129百万円、当期純利益が同93.2%増の624百万円と増収及び大幅な増益を見込んでいる。

売上高は、注力するエバーアートウッド関連商品やローボルトライトが同社の成長をけん引する想定である。また、中国の生産拠点が本格稼働を開始した海外事業も販売体制の強化により伸長する見通しとなっている。特に英国子会社(ベジトラグ社)については、米国子会社による業績貢献はまだ軽微な段階であるものの、新規取引先開拓等により着実な伸びを見込んでいる。

一方、利益面でも、円安に対応した価格改訂や前期における一過性費用(海外子会社の在庫評価減やリストラ関連の費用等)の解消、増収による固定費負担の軽減等から営業利益率は6.1%(前期は3.3%)に大きく改善する見込みである。

財務面では、受注拡大に伴う運転資金の増加に加えて、積極的な先行投資(埼京線北戸田駅近くにショールーム及び研修センター建設等)が予定されており、期末の有利子負債残高は5,356百万円(前期末比11.0%増)に拡大する計画であるが、海外を含むコミットメントラインが総枠5,500百万円設定されていることから、その範囲内で賄えるものと考えられる。

弊社では、第1四半期決算に出遅れ感があるものの、2016年1月期の同社業績予想の達成は可能であると判断している。足元で住宅着工件数が増加基調にある中で、これまで積極的な投資を行ってきたエバーアートウッド関連商品がエクステリア市場向けに大きく伸長するとみている。また、新たに参入したコントラクト市場向けが順調に立ち上がっていることや屋外ライト商品についてもマイスター制度の導入などにより着実に拡大していること、ホームユース向けも夏シーズンに向けて日除け商品などによる業績貢献が期待できること、海外事業でも中国の生産拠点が本格稼働したことや米国での販路拡大がこれから寄与してくることなどから、会計年度後半に向けて業績の伸びが加速するものと考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)



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