テクノアルファ<3089>---油水分離用SiCフィルターの売上成長に期待
[15/07/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』7月16日放送において、テクノアルファ<3089>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
■会社概要
テクノアルファ<3089> は、半導体製造装置の輸入商社から出発したエレクトロニクス関連主体の商社。パワー半導体用ワイヤボンダでは、国内シェア約5割とトップクラス。2011年9月に計測・検査システム機器のペリテックを子会社化したのに続き、2014年1月に理化学機器メーカーのケーワイエーテクノロジーズ(以下KYA) を子会社化するなど、M&Aにも積極的で、国内でのメーカー機能の強化も進めている。
■4つの事業
エレクトロニクス事業では、主力商品であるワイヤボンダに代表される半導体製造装置やそれに付随する消耗品等を海外より仕入れ、同社が搬送装置等の付加価値を加えるなどした上で、国内の顧客に販売している。さらに、エレクトロニクスメーカー向けの材料、大学・研究所向けの研究開発用の小型の機器等を国内外から仕入れ、販売している。
マリン・環境機器事業は、大型船舶向けの救命艇を国内メーカーより仕入れ、造船所に販売。環境機器事業では、液体の濃縮・分離を行うためのフィルター等を海外より仕入れ、エンジニアリングを行った上で国内の顧客に販売している。
SI事業は、子会社であるペリテックが、計測・検査システムを顧客から受託し、自社でハードウェア技術とソフトウェア技術を融合した計測・検査システムに仕上げ、顧客に販売。
サイエンス事業は、子会社であるケーワイエーテクノロジーズが、主に理化学機器分野の研究開発、製造、販売等を行っており、日本国内の大学・研究所等の幅広い顧客と取引している。
■足元の業績
第2四半期累計期間における売上高は前年同四半期比34.4%減の13.01億円、営業利益は同99.6%減の806千円、経常利益は同85.5%減の0.37億円、四半期純利益は同94.0%減の0.09億円だった。大幅な減益となっているが、前期の大型受注案件が一巡することや、円安の進展による仕入れコスト増も利益圧迫要因となってくるため。同社の仕入額の約6割は海外からの輸入で、為替予約により一部ヘッジはしているものの、すべてをカバーしているわけではなく、コスト増分を増収効果で補いきれない。ただ、足元の受注動向はやや動きが出始めており、期の後半に向けて回復に向かうものと予想される。
■売上成長が期待される注目商材
2015年11月期に売上成長が期待される注目商材としては、環境機器の中の油水分離(ゆすいぶんり)用のSiCフィルターが挙げられる。同製品はデンマークのLiqTech社(リクテック)製のもので、欧州や中国での多くの原油採掘プラントで採用されている。国内のプラント関連メーカーで試験してもらったところ、従来製品よりもろ過性能等が高いとの評価を得ており、数社からの受注が見込まれる。売上高としては2015年11月期後半から寄与すると見られる。同製品は消耗品となるため、いったん採用されると安定した売上げが期待できるだけに今後の動向が注目される。
また、全国中小企業団体中央会の「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」に採択された、半導体外観検査装置については展示会などで評価が高く、2015年11月期中の販売の目途が立ってきている。同装置は最先端の画像処理技術を応用する事により、半導体ワイヤーボンディング後の外観目視検査工数を大幅に削減できる。また国内工場の海外進出が進む中、海外工場でも国内と同品質が保て、品質の安定化につながると期待されている。
■株価動向
6/22高値1584円をピークに調整が続いているが、7/9安値1500円をボトムに足元でリバウンドを見せてきている。週足形状では13週線と26週線とのレンジ内での推移が続いており、煮詰まり感が意識されてきそう。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
<TM>
■会社概要
テクノアルファ<3089> は、半導体製造装置の輸入商社から出発したエレクトロニクス関連主体の商社。パワー半導体用ワイヤボンダでは、国内シェア約5割とトップクラス。2011年9月に計測・検査システム機器のペリテックを子会社化したのに続き、2014年1月に理化学機器メーカーのケーワイエーテクノロジーズ(以下KYA) を子会社化するなど、M&Aにも積極的で、国内でのメーカー機能の強化も進めている。
■4つの事業
エレクトロニクス事業では、主力商品であるワイヤボンダに代表される半導体製造装置やそれに付随する消耗品等を海外より仕入れ、同社が搬送装置等の付加価値を加えるなどした上で、国内の顧客に販売している。さらに、エレクトロニクスメーカー向けの材料、大学・研究所向けの研究開発用の小型の機器等を国内外から仕入れ、販売している。
マリン・環境機器事業は、大型船舶向けの救命艇を国内メーカーより仕入れ、造船所に販売。環境機器事業では、液体の濃縮・分離を行うためのフィルター等を海外より仕入れ、エンジニアリングを行った上で国内の顧客に販売している。
SI事業は、子会社であるペリテックが、計測・検査システムを顧客から受託し、自社でハードウェア技術とソフトウェア技術を融合した計測・検査システムに仕上げ、顧客に販売。
サイエンス事業は、子会社であるケーワイエーテクノロジーズが、主に理化学機器分野の研究開発、製造、販売等を行っており、日本国内の大学・研究所等の幅広い顧客と取引している。
■足元の業績
第2四半期累計期間における売上高は前年同四半期比34.4%減の13.01億円、営業利益は同99.6%減の806千円、経常利益は同85.5%減の0.37億円、四半期純利益は同94.0%減の0.09億円だった。大幅な減益となっているが、前期の大型受注案件が一巡することや、円安の進展による仕入れコスト増も利益圧迫要因となってくるため。同社の仕入額の約6割は海外からの輸入で、為替予約により一部ヘッジはしているものの、すべてをカバーしているわけではなく、コスト増分を増収効果で補いきれない。ただ、足元の受注動向はやや動きが出始めており、期の後半に向けて回復に向かうものと予想される。
■売上成長が期待される注目商材
2015年11月期に売上成長が期待される注目商材としては、環境機器の中の油水分離(ゆすいぶんり)用のSiCフィルターが挙げられる。同製品はデンマークのLiqTech社(リクテック)製のもので、欧州や中国での多くの原油採掘プラントで採用されている。国内のプラント関連メーカーで試験してもらったところ、従来製品よりもろ過性能等が高いとの評価を得ており、数社からの受注が見込まれる。売上高としては2015年11月期後半から寄与すると見られる。同製品は消耗品となるため、いったん採用されると安定した売上げが期待できるだけに今後の動向が注目される。
また、全国中小企業団体中央会の「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」に採択された、半導体外観検査装置については展示会などで評価が高く、2015年11月期中の販売の目途が立ってきている。同装置は最先端の画像処理技術を応用する事により、半導体ワイヤーボンディング後の外観目視検査工数を大幅に削減できる。また国内工場の海外進出が進む中、海外工場でも国内と同品質が保て、品質の安定化につながると期待されている。
■株価動向
6/22高値1584円をピークに調整が続いているが、7/9安値1500円をボトムに足元でリバウンドを見せてきている。週足形状では13週線と26週線とのレンジ内での推移が続いており、煮詰まり感が意識されてきそう。
ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送
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