インテリックス Research Memo(9):積極的な事業展開で財務体質はやや悪化、資金効率の向上を進める方針
[15/08/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■財務状況と株主還元策
(1)財務状況について
2015年5月末の財務状況を見ると、総資産残高は前期末比7,201百万円増加の27,165百万円となった。仕入活動を積極的に進めたことで、棚卸資産が前期末比5,701百万円増加したほか、有形固定資産が1,084百万円、前渡金が422百万円それぞれ増加した。一方、負債は有利子負債の増加を主因として、前期末比6,903百万円増の18,998百万円となり、純資産は利益剰余金の増加により、同298百万円増の8,166百万円となった。
経営指標で見れば、自己資本比率は前期末の39.4%から30.1%へ低下し、逆に有利子負債比率が130.1%から212.0%に上昇するなど、財務体質はやや悪化したことがわかる。ただ、地方拠点の拡充を進めるための積極的な事業展開によるものであり、また、水準的にも業界平均並みで問題のないレベルであると判断される(上場不動産企業の平均は流動比率202%、自己資本比率34%、有利子負債比率136%)。
インテリックス<8940>では今後も積極的な事業拡大に向けて、仕入活動を積極化していく方針で、有利子負債としては20,000百万円程度まで積み上がる可能性があるとしているが、今後はアセットシェアリング事業を強化し、保有資産のオフバランス化を進めていくことで、資金効率の向上を進め、自己資本比率では30%をキープしていきたい考えだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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(1)財務状況について
2015年5月末の財務状況を見ると、総資産残高は前期末比7,201百万円増加の27,165百万円となった。仕入活動を積極的に進めたことで、棚卸資産が前期末比5,701百万円増加したほか、有形固定資産が1,084百万円、前渡金が422百万円それぞれ増加した。一方、負債は有利子負債の増加を主因として、前期末比6,903百万円増の18,998百万円となり、純資産は利益剰余金の増加により、同298百万円増の8,166百万円となった。
経営指標で見れば、自己資本比率は前期末の39.4%から30.1%へ低下し、逆に有利子負債比率が130.1%から212.0%に上昇するなど、財務体質はやや悪化したことがわかる。ただ、地方拠点の拡充を進めるための積極的な事業展開によるものであり、また、水準的にも業界平均並みで問題のないレベルであると判断される(上場不動産企業の平均は流動比率202%、自己資本比率34%、有利子負債比率136%)。
インテリックス<8940>では今後も積極的な事業拡大に向けて、仕入活動を積極化していく方針で、有利子負債としては20,000百万円程度まで積み上がる可能性があるとしているが、今後はアセットシェアリング事業を強化し、保有資産のオフバランス化を進めていくことで、資金効率の向上を進め、自己資本比率では30%をキープしていきたい考えだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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