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ナガイレーベン Research Memo(1):進行期は期末の為替レートによっては増益の可能性も

注目トピックス 日本株
ナガイレーベン<7447>は国内シェア60%超を持つ医療白衣のトップメーカーである。発表された2015年8月期の連結業績は、売上高が前期比0.4%減の16,150百万円、営業利益が同2.2%減の4,813百万円、経常利益が同1.0%減の5,088百万円、当期純利益が同0.1%増の3,225百万円となった。業界環境や市場構造などに大きな変化はなかったが、一部の案件に後ずれが見られたことなどから前年同期比では微減益となったが、大きく懸念されるような結果ではない。

進行中の2016年8月期の通期業績は、売上高が前期比2.2%増の16,500百万円、営業利益が同0.0%の4,814百万円、経常利益が同4.3%減の4,869百万円、当期純利益が同0.3%増の3,237百万円が予想されている。為替差益が発生しないとの前提から経常利益は減益予想であるが、期末の為替レートによっては増益になる可能性もある。

会社は2017年8月期に売上高17,500百万円、営業利益5,300百万円を目標とする中期経営計画を発表していたが、足元の業績がやや足踏みしていることから、目標時期を2018年8月期に変更した。海外生産の拡大や利幅の大きい高機能性商品の強化を通じ、この目標達成を図る考えだ。

会社は株主還元にも前向きである。前期(2015年8月期)には通常の年間配当50円に加え、創業100周年の記念配当50円、公開買付けによる100万株(1,500百万円)の自社株買いを実施、この結果、前期の総還元性向は153.8%に達したが、今期も年間配当50円、配当性向50%以上を公約しており、株主還元に対する会社の姿勢は評価に値するだろう。

■Check Point
・15/8期は微減収減益、期ずれが発生するが中長期的には平準化される
・海外生産比率の拡大と高付加価値製品の開発で利益率を改善
・利益成長に対する総合的な株主還元策で高ROEを維持

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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