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Eストアー Research Memo(1):マーケティング事業は収益貢献が本格化

注目トピックス 日本株
Eストアー<4304>は、eコマース(EC)の総合支援サービス企業。ECのための“仕組み”をASPサービスで提供する「システム事業」と、顧客企業の収益拡大を支援、代行する「マーケティング事業」の2つ事業を展開している。

同社はここ数年、マーケティング事業の強化に取り組んできた。より高い成長性を期待できるのはマーケティング事業であるという認識だからだ。マーケティング事業の目的は顧客の収益拡大にあるが、同社はそのための様々なサービスをワンストップで提供できるという点に強みがある。同様なサービスを提供できる企業は限定的という状況だ。また、対象顧客が売上高の規模で数億円〜数百億円と、システム事業に比べて桁違いに大きい。ここに同社がマーケティング事業強化に注力する理由がある。

マーケティング事業の強化に対してはこれまで、試行錯誤や先行投資を行ってきたが、2016年3月期第2四半期おいて収益貢献本格化の萌芽を見ることができた。マーケティング事業の中で、今後の中核事業と期待されるのは「販促事業」だ。コンサルティングや制作・運営代行などが具体的内容だ。今第2四半期は販促事業の売上が前年同期比74%増となり、売上構成比が8%にまで高まった。顧客からの評価も高く、来期以降、収益が急速に伸長する可能性がある。

2016年3月期第2四半期決算は前期比増収増益での着地となった。これは同社が計画していた先行投資費用が下期にずれ込んだ結果だ。通期ではそれら費用が計上されることで計画どおり、対前期比増収減益となる見通しだ。ただし、先行投資費用の額が当初計画よりも減額される見込みで、期初予想から上方修正された。より注目すべきは2017年3月期で、営業利益で600百万円を回復することと、次期成長エンジンの販促事業の収益が順調に拡大することを見守りたい。

■Check Point
・専門店型サイトの集客とインターネット広告のノウハウを有する
・16/3期2Qは増収増益、注力している販促事業は大幅な増収
・良品良店のEC店舗の新規契約獲得を続け、解約数は減少傾向に

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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