注目銘柄ダイジェスト(前場):東芝、タカタ、さくらインタなど
[16/01/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
東芝<6502>:255.1円(前日比+5.2円)
買い優勢。革新機構が再建を支援へと報じられている。白物家電事業をシャープ<6753>の同事業と統合して、新会社に革新機構が出資する案などが検討されているもよう。また、原発事業についても、国内大手との再編を後押ししていくようだ。国主導による再建の進展を期待する流れにつながっている。また、医療機器子会社の買収に関心を寄せる企業も多く、売却額の拡大期待なども高まる状況に。
さくらインタ<3778>:925円(前日比+150円)
ストップ高。フィンテック関連として人気継続の格好に。フィンテックは今年の注目テーマとして市場の期待値が高く、大発会の本日などはより関心が高まりやすくなっているもようだ。オリックスのフィンテック事業本格参入なども同関連物色には支援材料とされているようだ。本日はブレインパッド<3655>なども急騰する展開に。
国際帝石<1605>:1210円(前日比+24.5円)
買い優勢。原油先物相場が時間外取引で約2.5%と大きく上昇、原油高メリット銘柄として資金が向かう展開になっている。テヘランのサウジ大使館襲撃を受けて、サウジアラビアはイランとの外交関係断絶を発表している。原油産油国同士での緊張の高まりを背景に、今後の原油価格の先高感が高まる格好となっているもよう。
住友化学<4005>:664円(前日比-37円)
売り先行。ペトロ・ラービグでは、サウジ国家予算閣議でエタンが値上げとなった影響などのアナウンスを発表している。エタン価格上昇(百万BTU当たり75セントから157セントへ公定価格が上昇)などの16年の損益影響として、300M・サウジリアル(約100億円)とされているもよう。モルガン・スタンレーMUFG証券では、インパクトは比較的大きく、競争力低下にもつながり、ネガティブ視されると指摘している。
タカタ<7312>:917円(前日比+110円)
買い気配スタートから急伸。国内自動車メーカーが共同で出資する「日の丸連合」案が浮上していることがわかったと一部で伝わっている。同社の経営危機に備え、各社がリコール費用の求償を複数年に分けて行うことや、部品の納入価格値下げ要請を見送ることと併せて、出資案が浮上しているようだ。実現には紆余曲折もありそうだが、最悪シナリオの後退などを思惑視、買戻しの動きなども期待される状況となっている。
ITBOOK<3742>:693円(前日比+82円)
一時ストップ高。1月1日から税と社会保障の共通番号(マイナンバー)の運用が本格的に始まり、関連銘柄として改めて関心が高まっているようだ。同社株価は12月25日に一時461円まで下落する場面があったが、その後強いリバウンドを見せている。さらにエムケイシステ<3910>、ULSグループ<3798>といった銘柄にもマイナンバー関連の循環物色の流れが向かっている。
インフォテリア<3853>:915円(前日比+55円)
一時連日のストップ高で昨年来高値更新。同社やロックオン<3690>、アイリッジ<3917>など足元で上昇の目立つフィンテック関連銘柄だが、16年も注目テーマとして投資家の関心は高い。本日はオリックス<8591>がフィンテック事業に本格参入すると一部メディアで報じられたことも材料視されているようだ。オリックスは1月1日付で専門部署を設置しており、技術力のあるベンチャーの買収や投資を進めるという。
J・TEC<7774>:1174円(前日比+77円)
大幅に4日続伸。再生医療製品が国内で本格生産、実用段階に入るとの一部メディアの報道で、同社が培養軟骨の生産能力を従来の5倍強の年間2千数百個に引き上げたと紹介されている。14年11月に医薬品医療機器法(旧薬事法)が施行され、国の承認を得るまでの期間が大幅に短縮されたことにより、日本が再生医療品の製品化で欧米に追いつく可能性も出てきたと記事では指摘している。
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